名古屋季節だより

京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより

106 「木場公園」

2013-10-31 08:03:14 | 日記
 神無月晦日
 イチョウの色付きには、もう少し日がかかりそうな気配を感じつつ、

    

 クロガネモチとイイギリの赤い実が、まさに紅葉の日を先んじる。

 


 

 垣根に伸びるツルの赤い葉が、穏やかな秋の陽射しを浴びているのが、心楽しい。

 


 春と秋と、2回咲くコブクザクラを見つける、小さな花びらが控えめ。

  

 木の下には、簾のような「キブシ」が秋風に揺れている。

     

 藤袴は、やはり秋に御似合い。

 

 いろいろな秋が、それぞれを醸す、熊蜂一匹、その秋を見つける。

 




 本日、「キリスト教学校教育」11月号発送。

 『事務局便り』

 「台風が連続して迫り来た10月が去ると、蒸し暑い空気が地上を覆っていた日々が、
  ようよう過ぎていった。
  そして爽やかな秋風が人々の胸を通り抜けると、
  心は軽やかに天空に舞う。
  しかし、時は、霜月、次の日には氷雨が降り、心は重く閉じる。
  激しい気候の変化とともに、
  人の心も容易に変化して行くのだろうか、
  その移ろう変化を楽しむ心をも人は宿している。
  生きていると感じる喜びは、至る所に生まれてくるものよ。

  8日9日に、明治学院と恵泉女学園とで、学校代表者協議会が開かれる。
  うっすらと眠っていた教育同盟が目覚める時が来ている。 主事」 

105 「秋来ぬと」

2013-10-30 12:58:16 | 日記
 晩秋、
 昨日、東京は空から太陽が消えると、
 気温は上がらず、寒い一日となった、そして午後、時雨となる。
 夕刻に事務局よりスカイツリーを眺めていると、
 
    
 
 明日の日を予感させる雲の流れが。

 

  
 翌朝、自宅のベランダ、曇りの後に空が開かれる。

 


 教育同盟では、機関紙「キリスト教学校教育」を年間10回発行している。
 校正を東京都江東区「木場」で行う日、早朝に木場公園を抜けて印刷所に出向く。


 朝の公園の空気が違う。芝生に桜の木が静かに辺りを包む。

 

 その向こう、仙台藩伊達氏の蔵屋敷のあったそうな、仙台堀川の向こうにスカイツリーが覗く。
 
    

    

 橋の袂に、尾花とひまわりが残る、雑多な秋を後にする。

    


104 「文楽とチャペル」

2013-10-28 20:03:13 | 日記
 灘の白鷹酒造、
 
    

 酒蔵での文楽の集いに出席、
 第6回 造り酒屋で愉しむ吉田文雀の会
 酒屋万来文楽「傾城恋飛脚 新口村の段」
 白鷹禄水苑 宮水ホール

 西宮は文楽の源流「傀儡師」発祥の地という。
 また灘の酒郷とも。
 人間国宝吉田文雀氏の操る遊女梅川

    

    

 最前列、目の前での演技にまさしく心が吸い込まれる。
 その後の出演者を囲んでの「文楽ほろ酔い談義」もまたかくのごとし。

    

 宮水の井戸

    




 翌日曜日には、関西学院ベーツチャペルに出席、
 
 

 懐かしい方々と再開、こころが充たされるひととき、またかくのごとし。
 
    

 ベーツチャペルで初等部の保護者に出会う、心が震える。
 帰りには、偶然、初等部から中学部に進んだ生徒たちに出会う。
 凛々しき姿に驚く。
 よき日だった。



 キリスト教学校教育同盟
 一般財団法人キリスト教学校教育同盟維持財団
 ホ-ムページ http://www.k-doumei.or.jp

103 「萩原朔太郎の街」

2013-10-26 06:15:51 | 日記
 前橋市、速い流れの広瀬川、

    

 街中に流れる川の水量に驚く。

    

 晩秋の曇り空、柳が時おり風になびく。



 流れを前にして、前橋文学館が建つ。

 

 前橋で生まれ育った「彼」萩原朔太郎が、流れの向こう遠くを見つめながら佇む。

    

 市内敷島公園に、萩原朔太郎記念館として、書斎、離れ座敷そして土蔵が残る。


 思い出した詩、一つ。

 純情小曲集「旅上」
 ふらんすへ行きたしと思へども
 ふらんすはあまりに遠し
 せめては新しき背広をきて
 きままなる旅にいでてみん。
 汽車が山道をゆくとき
 みづいろの窓によりかかりて
 われひとりうれしきことをおもはむ
 五月の朝のしののめ
 うら若草のもえいづる心まかせに。


 
 臨江閣、館迎賓館として建てられたと言う。
 二階の窓から望むのは利根川だったのか。

 

  

 式台横に大きな水盤が、
 ここにも一つの世界が水の中に湛えられていた。

 


102 「阿武隈川の畔」

2013-10-25 07:47:01 | 日記
 川の水嵩が増してきている。

 その遠くに霞む、福島の山々。

 

 目を戻すと、畔に一軒の苫屋が建つ。

    


 裏木戸にヤツデの蕾を初めて見る、蕾とは、不思議に思う。

 

 奥の庭には、ナナカマドの赤い実が零れそうになっていた。

 

 阿武隈川の土手の花が枯れていた。

 

 ただそれだけのことに、時間だけが滔々と流れていくのを感じ、
 その流れの中にいることをひしひしと受け止める。