御殿場、「東山荘」から数分の所に、
秩父宮記念公園がある、旧秩父宮別邸、
長い塀に囲まれた、
所々に、リュウゼンカズラが彩りを添え、
藤棚には、種子が風に揺れている、
塀の内側には、杉の林が続く
正面入口を入った所に、三本のモミジバフウ(モミジ葉フウ)が、
空を仰ぐと、昨年と変わらず、木の精が話しかけてくる、
その先に花畑が続いていく、
アメリカ芙蓉の列、
初めて出会う花、
小さなヒマワリが続き、
さらにベゴニアが木の下に続く、
百合の香りが辺りを覆う、
後ろ姿を、
花畑を抜けて、木々の間を通りと、
突然、農家が現れる、
中に招かれると、此処にも陰影の世界が、
裏には、竹林が続いていく、
苔むした階段に、
樹齢130年の糸桜が枝垂れる、
此処にも木の精が、
別邸は不思議な公園となっていた。