京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
梅林を尋ねたくて、
車で十数分の根岸森林公園に向かう、
公園に沿って、
旧アメリカ海軍住宅地区跡が続く、
根岸森林公園、
そこに異様なというか、
不思議な建物が取り残されている、
窓はすべて封印されている、
背後から見ると、
葉の落ちた蔦が絡まっている、
夏には緑の蔦の葉に覆われるのだろうか、
塔屋が3塔、
周りを林が囲む、
ラクウショウが美しい
欅の木が続く、
林の向こう、
丘の上から遥か彼方に、
住宅が斜面に点在する、
ここは根岸競馬場だったとか、
不思議な建物とは、
一等馬見席のあった建物、
今は廃墟と化している、
反対の丘から見ると、
梅香る向こうに、
傍らにポニー牧場、
不思議な横浜の一景色、
さて梅園をめざす、
何時もの径、
何気なく見ている景色にも、
確実に時は刻まれている、
冬の寒さの中にも、
日の出が刻々と早くなり、
陽が大気を和らぐ、
陽はまた昇る、
一条の光が走る、
やがて光は増し、
校舎の狭間に太陽、
冷え切った体育館にも陽が射す、
深い森の中にも、
雲間に陽が昇る、
東雲の束の間、
夜が明けると、
露が葉を潤す、
径の端に、
ホトケノザ、
何処にでも見かけるけれど、
気に留める人は少ない、
露地にイチゴの白い花、
春はもう少しで来る、