京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
気に入りの温室に向かう、
亜熱帯スイレンの池に、
オニバスが待つ、
こちらが亜熱帯スイレン、
シャープな美しさ、
見事、
奥に進むと、
張りぼての提灯ほどの大きさ、
はたまた、
緑青色、
正に何時もの、
沖縄を思い起こす、
そして意味不明の、
残る暑さに、
これぞ亜熱帯の色彩か、
外には秋が走り来る、
新宿御苑から千駄ヶ谷、
曇り空、
人の来ない静かな朝、
芝生が広がる、
洋館がひっそりと佇む、
緑の紅葉が墨絵となる、
雨の露を残す、
銀色の雫、
藪ショウガの瑠璃色が鈍く輝く、
日本庭園に広がる静けさ、
黒松の姿、
すり抜けていくと、
はて、
千駄ヶ谷駅に到着、
何度となく訪れている名古屋城、
石垣は変わらないけれど、
趣きは変化する、
夏草の勢いが弱まり、
風の音に少しばかり秋の趣き、
空濠を回り込む、
北側に回ると、
濠に水が引かれている、
ほとんどの城門は焼失、
僅かに残る、
空堀と石垣は今に残る、
崩れた石垣の修復を待つ石、
櫓が残る、
復元天守、
復元御殿、
一つとして同じ石のない石垣、
そこに醸し出される美しさ、
森の中に一人分け入ると、
精に出会うという、
確かに巨木には表情がある、
そして、
表情は変わるから不思議、
日本の山里には、
切ってはいけない木が、
必ずと言っていいほどにある、
神社の森には神木が、
はたまた里に桜の老木、
公孫樹、
杉、
幾つ木の名を、
知っているのだろうか、
キャンパスのメタセコイヤ、
公孫樹、
ラクウショウの気根、
スズカケノキ、
ユリノキ、
ツタの絡まる幹、
雨に濡れて、
尋ね歩く木の精、
幹に聞くと、
鼓動が聞こえる、
残暑、
殊の外厳しい、
朝、
真っ赤な太陽が、
森の向こうに、
現れる、
陽を浴びたドングリ、
日差しの中にゴーヤの、
グリーンカーテン、
ペンテルセコイヤの森、
樟とブリテンホールとの間、
本館正面、
執務室(学院長室)
3F、
第3号校舎、
輝く太陽、
大地に二匹、