京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
青空が現れる、
大池の中に、
浮かぶ、
さざ波が広がる、
飛来する水鳥一羽、
名残りの菖蒲、
離れて一輪、
池畔を歩くと、
また一輪、
枯れた花びらの中に、
残る生気、
蓮の池に、
蕾一つ
名前を聞かない、
清純、
岩の隙間に、
カタツムリ、
ツワブキの深い緑、
水際に、
黒揚羽蝶、
二匹が舞う、
ぶらりぶらりと、
藤の実、
ミヤギノハギの零れ残り、
静かな日を過ごす、
北鎌倉から線路沿いを歩くと、
やがて、
建長寺、
鎌倉幕府執権北条時頼の建立、
開山は蘭渓道隆、
扁額に、
三門、
組み物の妙、
国宝梵鐘、
栢槇の老木、
仏殿に法堂、
広大な境内の奥に、
唐門、
方丈、
桔梗一輪、
蓮、
さらに進むと、
勝上嶽展望台とか、
何れ行ってみたいもの、
海と藤が見えるとか、
鎌倉、
鶴岡八幡宮の蓮、
切通から八幡宮に至る、
本殿の脇に出る、
さらに脇から神楽殿の方に出ると、
真柏の巨木、
黒漆がしっとりと、
御神酒一覧、
全身スチールの灯篭・・・、
左右に蓮池が広がる、
朱と白、
ただし薄桃色の一輪のみ、
白蓮の池には、
まだまだ、
少し早かった、
何れまたの機会を期して、
学院から地下鉄で十数分、
里山が広がる、
日本の原風景が残る、
身近に行けるところが素敵、
自宅からは2駅3分にある、
使われたことがあるのだろうか、
鉄塔の上の半鐘、
谷間に狭い棚田が広がる、
黒米だそうな、
手植え、
少し歪んでいるところが妙、
こちらでは機械が動く、
藁屋根の農家、
片方の小さな家は、
農具置き場となっていた、
母屋、
農家の傍らには、
枇杷の木、
鈴なりに成ってはいたが、
小ぶりで、
こちらには、
トウモロコシ、
家の周りには、
花が咲き乱れていた、
柏葉紫陽花、
虎の尾、
玄関前の三和土に、
シオカラトンボ、
早や、
コスモスが、
百合もまた、
沼に牛蛙の声が響く、
裏庭には、
クヌギの林が続く、
いずれ、
カブトムシにクワガタが来る、
忘れられてはいけない世界でもある、
梅雨の走り、
あさぼらけの雲に太陽、
日はまた昇る、
キャンパスの森にも陽が射しこむ、
樟の森とブリテンホールの狭間、
枯れ木にキノコ、
取り払われて、
さらにまた、
大きな傘、
小さな、
さまざまな生き物が、
それぞれの所で繁茂、
白い星、
麗しの白百合、
バルモラルホールの、
ステンドグラスにも光が射す、
礼拝堂の朝、
木々がざわめく、
新しく整備された、
ビートルベッド、
やがて数百のカブトムシが巣立つ、