自宅近くの三宝寺池にも、大晦日が、
昨日と同じ景色でありながら、陰影に微妙な違いが現れる。
木々は葉を払い、草は枯れていく。
その日々の微かな移り変わりに、陽の動きが、辺りの雰囲気をさらに変えていく。
そのことを感じる者たちもまた、
昨日、今日、明日と、内なる自分と外なる自分が変化していく。
その微妙を楽しく感じる日々を過ごす。
水鳥が群れると、水面がぬめるように動く。
冬枯れの寒さの中に、魂が静かに動くよう、
木道に沿って、水鳥が歩く、自然との普段の出会いがここにもある。
さざ波が、湖面を走る、都会の一角、
先ほどの水鳥が、水跡を残す、
白い雲が湖面に映る、動かない枯れた世界に雲が流れる。
朝からの冷え込みに、なお湖面に氷が残っている、
シラサギが動く、
純白の姿を水に映す、
新年をシラサギとともに。