京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
紅梅が飛び、
白梅が至る所に匂う、
うっすらと、
通り過ぎて香る、
そう言えば、
沈丁花もそう、
しかし、
梅は仄か、
梅鉢紋も、
かくあらん、
梅の名所は各所にあり、
楚々と咲く、
空真青が、
白梅には似合う、
池畔に零れる、
五重塔と、
御見事、
最後に、
冷たい冬の雨が、
そぼ降る、
横浜本牧の海岸に位置する、
三渓園、
大池を前に、
手前には枯れた蓮池が続く、
青鷺が一羽、
虚空を眺めて、
池から流れ出す小川、
先に群生する水仙、
臥龍梅の下、
梅の林、
石畳を行くと、
幾つかの茶室に出会う、
腰掛待合がポツンと、
その脇に、
落ち葉の階段、
山に至る、
反対の池に戻ると、
御見事、
振り返ると、
大門、
塀沿いに歩くと、
孟宗竹の林を抜ける、
その先に、
大寺、
風が吹けば鳴るのだろうか、
春浅きキャンパスに霜柱と栗鼠、
丹沢山系に薄っすらと雪、
キャンパスには紅梅が香る、
冷え込みが厳しく、
幼稚園の道に、
霜柱、
暫くすると、
溶けだし、
きらきらと輝く、
富士は、
なお白き姿、
冷気の中、
樟の木に、
黒リスが現れる、
久しぶり、
しっぽがふさふさと、
シマリスではなく、
この辺りの栗鼠は、
大きな鼠のようでもあり、
礼拝堂の青空、
紅梅がアクセント、
第3校舎、
本館のアクセント、
キャンパス遠望、
樟の林に迷路が広がる、
それぞれの地に、
ローバイの名所がある、
町屋の片隅にも、
一本のローバイが、
輝いているのに出会う、
舞岡の地に見つける、
この出会いの楽しさ、
何時もの道をたどる、
沼を渡る木道を通り、
山道を登り、
さらに進むと、
雑木林が開ける、
光が射す、
蠟梅(ローバイ)
蝋で作ったかのような
薄い黄色の花弁が、
光を透かす、
開花の期間は短く、
青空あと黄色と、
そして早春の射す光、
御見事、
緊急事態宣言下、
越境ならず、
密を避け、
山下公園から元町、
そして山手の丘に登る、
旧イギリス館、
1937年竣工、
シュロの木だけが伸びていく、
点在する旧異人館、
今は住まわれていず、
ただ建物だけが残されている、
ヒマラヤスギの奥に、
ひっそりと佇む、
明るい陽射しのもと、
聖公会の聖堂、
垣根越しに、
こちらは、
カトリックの教会、
フェリス学院礼拝堂が、
バス通りに面して建つ、
メタセコイヤの並木路、
さらに、
丘の下には、
高層マンションが、
遠くに、
雪を抱いた富士を、
かすかに望む、
枯れ木が春を待つ、