京都・静岡・宝塚・東京・横浜、
そして尾張名古屋からの季節だより
京都の冬は底冷え、
雪空の日は殊の外寒々とする、
会議の始まる小半時、
京都駅から東寺を抜ける、
教王護国寺、
五位鷺の衛士、
門を潜ると、
講堂の中に入らずに先を急ぐ、
門の透かしの見事さ、
白亜の倉庫、
出向こうとした太子堂は修復中であり、
次の出会いを期して去る、
国宝蓮華門が無造作に建っていた、
扉が、
柱に千年の歴史が刻まれていた、
隣りにある蒸気機関車倉庫による、
日本のキャンパスの中でも、
最も美しいと思われる校舎とその配置、
関西学院花通りの突き当りに正門があり、
その先に芝生の中央広場が広がる、
そして時計台、
時計台のさらに向こうに甲山、
時計台を中心に鶴翼に広がる校舎群、
神学館、
塔屋のネギ坊主、
宗教センター
ランバス記念礼拝堂、
向い側に本部棟、
その本部棟に続く西側の棟2階に、
かつて初等部開設準備室が、
新月池、
鴨が優雅に遊んでいた、
回廊が続き、
静かな時が流れる、
林を抜けると、
日本庭園、
鴨と猫、
図書館、
関西学院会館の奥に旧宣教師館が並ぶ、
その一つにオハラ館と名付けられた建物があった、
懐かしい、
時間が過ぎてゆく、
ヴォーリズ設計のスパニッシュスタイル校舎には、
さんさんと輝く太陽がよく似合うのだが、
関西学院の正門前の関西学院花通りに、
「甲東梅林」なる所があり、
馥郁たる香りが初春に辺りを満たす、
今の時期、
微かな香りが届きますならと、
蕾の頃には、
緑の梅のような、
こちらは花が小さな、
「甲州最小」、
白難波、
大杯、
名前とは裏腹に可憐な、
まだ三分咲きの梅林でした、
咲き誇った時を愛でてみたい、
黒梅の蕾、
その代わりに、
ロウバイがまさに陽に輝いていました、
寒波襲来の中、
関西に出向く車中からの天気の変り、
早朝、
自宅テラスの電話柱にツグミ、
群れから離れ一羽、
日の出の太陽も雪雲に遮られて、
左右を見つめるツグミ、
新幹線に乗り、
暫くして三島、
富士が姿を現すも
雪雲にすっぽりと覆われている、
やがてその姿を現す、
富士市にすそ野を広げて、
富士川を急ぎ渡り終え、
さらに西に西にとひた走り、
浜名湖を見ながら、
関が原に向かう、
岐阜羽島駅で雪が降り出す、
山は雪、
田畑はすっぽり雪の覆われていた、
米原を通過、
やがて雪は収まり、
定刻を少し遅れて新大阪に到着、
梅田の観覧車が迎える、