石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

11月14日 本日は全国市議会議長会社会文教委員会に出席し、工藤勇一校長先生の講演をいただきました

2019年11月14日 | 国立市議会議長
 こんにちは、令和元年度全国市議会議長会の当て職で全国市議会議長会社会文教委員会の委員を務めさせていただいている石井伸之です。


 本日は午後1時30分より第166回社会文教委員会が開催されました

 会場は永田町直近の東京グリーンパレスです。

 まずは、委員長、副委員長が各議会における議長交代等で不在となっていることから役員の選任が行われます。


 宮城県多賀城市議会議長の伏谷議長が委員長に就任されました

 その後は特別講演に入ります。

 講師は、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長先生です

 演題は学校教育を本質から問い直すとなっています。

 学校教育の改革に向けて、服装、頭髪の乱れは心の乱れという迷信を捨てたという部分から入ります

 現在の学校教育はこの迷信を捨てると学校が荒れるかもしれないという部分から、止めることが出来ないそうです。

 この迷信に捕らわれている限り、教師が生徒を心から信頼することは出来ないという言葉が胸に響きます。

 教育は信頼をベースに成り立っていることを強調されていました

 そして、学級崩壊を劇的に改善する手法として、単独担任制から全教師が担任する全員担任制に移行したそうです。

 生徒と保護者が担任を選び三者面談や大切な相談を行います。




 その結果、担任の当たり外れという言葉が消え、生徒が担任に責任転嫁するということが無くなるそうです。



 これからの教育は自律した人格形成にあると言いながら、旧態依然とした記憶力を試す詰め込み教育を行っています

 教師から言われたことをやり続ける学習は自律を失います。

 教師の言うことを聞くだけの生徒が社会に出てどうなるのか?

 この点を考えて学校教育を改革せねば日本の将来はありません


 既に欧米では、学力の基本を×だったものを○にする教育へシフトしています。

 つまり「わからない」を「わかる」に変えて行くことを基本とし、つまづいたところを繰り返し学ぶそうです

 特に欧州は、有史以来土地を奪い合う血みどろの戦いを繰り返し、これ以上戦争をしたくないという理念でEUが作られました。

 お互いの国が助け合う中で共により良い暮らしを求める姿勢が学校教育にも活かされています。

 話は学校行事に移ります。

 修学旅行でも与えられた場所へただ行くのではありません

 例えば場所を京都と決めたら、修学旅行をツアー企画の検討とし、次に京都を訪れる方の為に、どう言った見所があり、どうしても見てほしいというものを探し、ツアー会社に企画書として提出するそうです




 社会は誰かの為に何かをすることで成り立っていることを伝え、サービス業としての基本精神を学ぶことが出来ます。



 また、学校行事でも体育祭はどういうものなのか



 この点から入り、生徒が自由にディスカッションさせるそうです。


 ディスカッションの中で感情をコントロールしながら話すことを理解することは重要な一面となります。


 その結果、運動を楽しむものとの結論に達します。

 すると生徒自身が、運動が得意でも不得意でも楽しめる体育祭は何かを考えます

 そして、江戸時代の寺子屋制度における独学と学び合いという制度に目を向けているそうです。

 寺子屋は先生が少なく、一人の先生が数百人を教えることはザラだったとのこと。

 その中で年上が年下に教えるという文化が当然のように育まれて行きます

 ご存じの通り、教える為には自分が十分に理解する必要があります。

 インプットとアウトプットが寺子屋の中で同時に行われ、学びの相乗効果を得ていました

 現代の勝ち組と負け組を作る学校教育は、個人主義を蔓延させるものであり、社会全体の協調性を生み出すことは出来ません。

 何かをしなければいけない学校から、何かをしようとする学校への変革が求められています。

 その為には、学校に関わる生徒と保護者の全員を責任ある当事者としなければなりません

 地方議会で問題となっているように、議員になり社会を改革したいと考える人材の欠如により国が滅ぶという言葉は、議員である我々にとっても厳しい言葉です。

 議員自らが議員を育てていないことを痛感させられます。

 学校教育を社会に適応させる教育に変え、社会へ出るための準備期間であることを考え、教育改革を行うべきとのことです

 講演後に工藤勇一校長先生と名刺交換をさせていただくと、国立市から何人もの視察に来ているとの言葉を聞き、嬉しく思いました。

 大変有意義な話を聞く事ができ、文教地区国立市として目指すべき教育が見えた感がしました

 教育の本質を社会へ出るために何が必要か?という部分に焦点を当てて行きたいと思いました。

 長文となりましたが最後までご覧いただき心から感謝申し上げます。

 千代田区立麹町中学校の学校案内です。














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