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鉱物の部屋へのいざない

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鉱山バー

2014-02-23 16:58:23 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「鉱山バー」です。それは鉱物バーや鉱物カフェの事ではありません。(一昨年の8月に一度「鉱物カフェ」というタイトルで書いておりました。)

「鉱山バー」とは鉱山などで働いている坑夫のひとたちが集う酒場の事です。現在の日本では鉱山そのものがなくなってしまったので、「鉱山バー」なるものは架空の存在だと思います。鉱物好きにとってはそのような「鉱山バー」に行ってみたいと夢想してしまうのですが、調べてみると、海外では実際に「鉱山バー」なるものが実在するようです。

Web検索ですぐに出てきたのはメキシコのChe(チェ)という「鉱山バー」です。その店は鉱山の地下水洞跡に作られた地下室バーです。行ってみたいと思いました。・・・・。

さて、今日の話題はそんな海外の「鉱山バー」の事ではありません。

実は、日本に、それも、東京に「鉱山バー」があったのです。それは私が東京に住んでいた頃で、西暦2000年前後だったでしょうか?東京神楽坂にその店はありました。その名も神楽坂鉱山、私は当時、その名に魅かれて何度かその店に行った事があります。

当時、私は既に鉱物趣味にはまっておりましたが、鉱物には興味のない友人たちとその「鉱山バー」にいきました。その「鉱山バー」にはその名前のイメージから期待するような鉱山らしい雰囲気は一切ありませんでした。そこは単なる普通のバーでした。もっともそういう雰囲気の店だったからこそ鉱物に興味のない友人たちと一緒に行けたのだろうと思います。もし、その「鉱山バー」がディープな鉱物趣味のバーだったら、彼らとは一緒に飲みに行けなかっただろうと思います。

その神楽坂鉱山の名前の由来は聞いたかも知れませんが、良く憶えていません。当時の私にとってはその名前そのものが重要なのでした。

その神楽坂鉱山の思い出がひとつあります。何回目かに行った時に私は店主にキューブ状の黄鉄鉱の標本をプレゼントしました。その時の店主の反応は、彼が鉱山関係者という想定に反して、それを初めて見たように非常に驚いたのです。それが自然のままの形であるという事をすぐには信じてもらえなかったのです。それが真実である事を理解すると、非常に喜んでくれました。そして、御礼という事で、その標本よりもはるかに高価なお酒を出してくれました。こちらの方が大喜びでした。

その神楽坂鉱山、今もあるのか?と思いWeb検索してみました。すると、神楽坂マイン(mine 鉱山)という名前に変わってまだありました。ただ、その店の店主は変わってしまって店もリニューアルされているようでした。

「鉱山バー」の存在は非常に貴重だと思います。また、その店に行く事はないと思いますが、今日はなぜか?神楽坂鉱山の事を思い出してしまいました。

コメント (2)
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