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鉱物の部屋へのいざない

青色

2017-10-06 12:24:17 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「青色」です。

青色の鉱物は人気があります。私も青色の鉱物が好きで、このブログを始めた初期に青金石(lazurite ラズライト)を登場させておりました。



まず、最初はそのラズライトが主成分のラピスラズリです。ラピスラズリは方ソーダ石グループの鉱物を主成分とする岩石で、複数の鉱物の混合物です。面白いのは複数の青色の鉱物の混合物という事でしょうか。青色の鉱物は鉱物の中では少数派だと思われますが、そのような青色の鉱物の集合体というラピスラズリは奇妙な存在だと思います。それも主な産地はアフガニスタンなので、私のイメージとしてはアフガニスタン=青色なのかもしれません。



次はそのラピスラズリの原石の裏に張り付いていたアフガナイトの結晶です。このアフガナイト、その名前にアフガニスタンの名前が付いています。



面白いのはブラックライト(長波紫外線)を当てるとピンク色に発光します。

光る鉱物と言うと、蛍石と来ると思いますが、実は光る蛍石は少数派です。



次のアフガニスタン産の青い蛍石(ブルー・フローライト)は光りません。イギリス・ロジャリー鉱山産の蛍石のように青く強発光すると、もっと魅力的な鉱物になっただろうに、と思いますが、思うようにはならないのが自然だと思います。

ところで、青色と言うと、人間の眼は青色に鈍感だという話があります。この話、チョッと調べてみると、色覚認識、視覚情報処理的に錐体の生理学的な性質が絡んできて、かなり複雑で奥深い話のようです。どうも、人間の眼が物を見る時には、まず形状を見て、その形に色を埋め込むというような作業をしているようです。そこに錐体が関わってきて、色覚メカニズム的に青色に鈍感という現象がおきているようです。

この話、遺伝的な色覚異常の問題にも関わっているのでしょうか?

幸い、私には色覚異常が無いので、普通に色を認識しているのだろうと思いますが、色に関して、違った認識をしている場合があるとしたら、それは不思議な事だと思います。

色とは電磁波としての光の波長による物理的な現象だと思っていましたが、認知科学的には色とは眼で見ているのではなく、脳で見ている事になります。

鉱物に限らず、色とは不思議な現象だと思います。
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