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鉱物の部屋へのいざない

奥能登探石旅

2019-05-17 12:01:33 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日、定休日でもあったので、時々店にいらっしゃるWさんのお誘いで、奥能登方面へ探石の旅に同行してきました。今回の参加者は総勢8名、皆さんは鉱物マニアではなく、愛石家でもない、普通の人々です。私は石の鑑定役という立場で、初めて行く石の産地で、石拾いのお手伝いをしました。



その産地は映画「さいはてにて」(2014 東映)の舞台となった海岸です。今回の旅の発起人であるYさんのお知り合いの方の話から、そこでオパールが採れたという情報があって、それは私には未知の情報でもあって、興味深く参加しました。



最初、その海岸に降り立った時、海岸の砂は無数の貝殻の破片ばかりでした。そこで初めに拾ったのはウニの殻です。





岩場に行ってみると玄武岩質の岩ばかりでした。そこで、本当にオパールが採れたのか?疑問に思いながら、探石を続けていると、Wさんから「これは何でしょうか?」と言われ、見てみると、それらの大半はシーグラス(ビーチグラスとも言われるガラス片)でした。そして、それらの中に一つだけ、白っぽいメノウの欠片が混じっておりました。その瞬間、オパールと思われていたものが、そのメノウだったのだろうと思いました。確かに、水の中に入れると、それらはオパールのように美しく見えます。



その後、Wさんがそれらを拾った周辺を探すと、小さなメノウの欠片はたくさん見つかりました。その後、海岸礫が大きな方に移動していくと、少しずつサイズの大きなメノウが拾えました。約1時間位でしたが、それなりに収穫があったと思います。







このような穴の空いた石もありました。穴の中にはドゥルージーな玉髄が張り付いていて面白いと思いました。

収穫物の中には面白い形をした砂岩の小礫が幾つかあります。





真ん中のものは食い違い石(断層礫)になっておりました。食い違い石は日本各地の礫岩層中で見つかっていますが、奥能登にもあったようです。

その日は日帰り旅でもあったので、移動時間も考えて、早めに探石を終了しました。

夕食は様々な石が展示してあるという輪島のやぶ新橋という店に行きました。その店内には全国各地の有名な美石の数々が飾られていました。それらの中で私が初めて見た石の写真を出します。



それは右の丸い二層構造になっている石です。のと海岸石となっていますが、どこで採れたのでしょうか?また、それは何という石で、どうしてそのような形になったのでしょうか?非常に気になりました。

今回の石の旅は充実した良い旅になりました。Wさん、Yさん、ご同行の皆さま、本当にありがとうございました。

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