ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

スノーモンスター

2024-08-23 10:16:17 | 日記・エッセイ・コラム

今日の金沢は朝から暑く、フェーン現象の影響も加わって、今年の夏の最高気温を記録しそうな気配がします。

ただし、私は冷房の効いた店内におりますので、涼しい環境でブログを書き始めております。

こんな暑い日の話題は、やはり、少しでも涼しく感じられるようにしたいものです。

で、今日の話題はスノーモンスターです。

スノーモンスターとは厳冬期の蔵王連峰の特殊な気象条件の下、群生するアオモリトドマツが雪と氷で覆われた樹氷群の事です。それは、その形状からスノーモンスターと呼ばれております。

私は現地に行った事が無いのですが、これまでに写真やTV番組などの映像でスノーモンスターの存在は知っておりました。

上の写真はそのようなスノーモンスターを想起するような石です。

この石の産地などの詳しい情報はないのですが、水晶の母岩に乗った方解石の結晶だろうと思われます。

スノーモンスターと同様に特殊な地質環境の下、恐らく、石英脈の中を流れる炭酸カルシウムに富んだ流体の流れの中で、一方行的に方解石の結晶が片寄って成長して行き、このような形状になったのだろうと想像でできます。

それにしても自然は実に妙な造形を造り上げたと思います。

この石を見ているとスノーモンスターのように自然が創りだした芸術作品と呼べるような気がしております。

スノーモンスターは冬季限定ですが、石は季節を問わず、今日のような真夏でも楽しめます。

この石を見ていると、少しだけ、涼しくなれた様な気がしております。

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