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鉱物の部屋へのいざない

対角線2

2018-06-22 12:32:54 | 日記・エッセイ・コラム
先週のブログ「対角線」を書いた直後に、空晶石(キャストライト chiastolite)の存在を思い出しました。その名もギリシャ語で「対角線的な配列」を意味する chiastos (対角的配置の意)に由来する空晶石は、紅柱石(アンダリュサイト andalusite)の変種で、その断面に黒鉛(グラファイト)などの炭質含有物が十字の線状に現れるものです。

その空晶石、店内に幾つか残っていると思って探したところ、ほとんど残っていない事が発覚しました。「石の華」もオープンして、まもなく丸7年になります。店内の石も売れてしまったら無くなります。仕入れ強化の必要性を感じてしまいました。

(このブログでは過去に「宝飾4」2013.03.04で中国 河南省産の空晶石の写真が一度だけ出ておりました。)

現在、辛うじて残っていたものの写真を撮りました。





最初は国産で、京都府相楽郡和束町木屋産の空晶石です。これは分離した紅柱石の断面です。花崗岩体近傍の泥質ホルンフェルスの中に埋もれたような状態で産出するようです。

次は丸玉状態で残っていたものです。



球面上の表裏2か所で十字の対角線が入っていて面白いと思います。このような幾何学的面白さは、原石のままでは、すぐにはわからないと思いますが、丸玉になっているせいか売れ残っておりました。

対角線の話題としては正五角形や菱形12面体の黄金比や白銀比の話題がありますが、今回は止めます。

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