ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

方解石上の線

2017-01-27 12:37:49 | 日記・エッセイ・コラム
昨日のブログに出した「これき」で見た方解石(紫水晶の上に乗ったもので120度で三分割する線が出ている)の事が気になっております。

その線の事が気になったままでいたところ、店内にも同じような方解石がある事に気づきました。

それらの幾つかの写真を出します。





上の二つはソロバン玉状の方解石(中国産)を上から撮ったものとやや斜め方向から撮ったものです。ちょうど120度で三分割するように線が現れています。線の正体はどうも微細な黄鉄鉱の結晶が線状に並んだもののようです。この規則正しい秩序に好感を持ち面白いと思いました。





上の二つは犬牙状の方解石(中国産)の先端の方向から撮ったものと横にして撮ったものです。やはり、同じように120度で三分割するように線が現われています。この線は溝のような形状から成り立っております。









それから、上の四つは非常に特徴的な金色の線が現われる中国Leiping鉱山産の方解石の写真です。釘頭状?の結晶に規則正しい線が現われています。しかも、その線同士も規則正しい結び付きをしております。また、大小の結晶サイズを問わず、それぞれに同じように線が現われています。非常に面白い現象だと思います。

これらは三方晶系である方解石特有の現象なのだろうとは思いますが、その規則正しい秩序が面白いと思いますし、また、そこにはまだ知られざる自然の神秘が隠されているようにも思えます。

それらの線は何を物語っているのでしょうか?

そう言えば、カナダ産の石膏の菱形の面の対角線に現れる白い線の事も思い出します。このブログの「石膏2」(2013.02.02)に写真が出ています。

それらの線は正確には線のように見えているだけであって、様々な要因で、肉眼的に線のように見えているだけの事かもしれません。

ただ、その事が、結晶世界の知られざる秘密を物語っているような気がして、面白いのです。
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