ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

関戸信次 化石研究にかけた生涯

2014-06-26 14:17:52 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、小松市立博物館で開催中の「関戸信次 化石研究にかけた生涯」を見て来ました。

関戸信次先生は小松市立博物館の地学分野の専門委員だった先生で、石川県鉱物同好会の発足時には顧問をお願いしておりましたが、昨年9月にお亡くなりになられました。今回の企画展は関戸先生の生涯を振り返る特別展示で、3階フロアほぼ全体を使った大規模な展示となっておりました。そこでは先生が採集された植物化石そのものや採集に使ったハンマーやテントなども展示してあり、関戸先生の化石研究とその活動を詳しく紹介してありました。

Dscn4754
Dscn4755

関戸先生は私の高校生の頃は理数科の先生だったので、普通科文系だった私は直接は授業を受けた事はなかったのですが、当時から植物化石の研究で有名な先生でした。私が関戸先生のお話を直接聞けた機会はそれほど多くはありません。思い出すに、十年前位に尾小屋鉱山資料館で行われた石の特別講座の時と2年前に行われた地学連続講座「石川の地学を学ぼう」(全10回)の初回と鉱物の回だけです。それと直接お話し出来たのは石川県鉱物同好会の設立準備の為の親睦飲み会の時だけでした。今思うに、もっともっとお話しとけば良かったのにと思うのですが、少ないながらも関戸先生の丁寧で分かりやすいお話と方言混じりの口調が記憶に残っております。

今回の企画展は小松市立博物館ならではの展示となっておりました。小松市立博物館の鉱物コレクションは残念ながら、それほど大したことはないのですが、化石、特に中世代の植物化石は約2800点にものぼり国内屈指のコレクションとなっております。それらの採集の中心的役割を担い、化石研究で多くの成果をあげてこられたのが関戸先生でした。化石研究は地球史を知る上では欠く事のできない重要な研究です。それはこのエリアの過去を知る事だけではなく、広く地球そのものの環境変化を知る事にも繋がっています。そのような化石研究をライフワークとされ、膨大な業績を残された関戸先生を尊敬します。

この企画展は8月31日まで開催されております。おすすめ、です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 0階 | トップ | SF »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事