数日前、またもや野呂輝雄さんから非常に興味深い結晶模型が2点届きました。
一つは灰十字沸石の3軸双晶(全体がシアンの透明)です。
上の写真がそれです。
このブログでは、過去に何度か話題にした事もあって、この模型を見ていると、懐かしい気持ちが沸き上がってきます。
もう一つは、これまた非常に面白い黄鉄鉱の貫入双晶(非透明の橙+非透明の黄)です。
上の写真がそれですが、黄鉄鉱の二つの五角十二面体結晶が完全に貫入双晶したものです。一見、わかりにくいかもしれませんが、二色のそれぞれの色の部分だけを意識して見ると、それぞれが五角十二面体結晶になっており、その二つの結晶が相貫体のように貫入双晶している様子がわかると思います。
この形、その一面が十字にクロスしている事から、黄鉄鉱の鉄十字「CRYSTAL OF PYRITE - IRON CROSS」という名前が付いており、現実にそのような完全結晶が存在します。
私は、その現物を欲しいと思っているのですが、黄鉄鉱にしてはかなり高価になっております。
それから、アイアン クロスと言うと、やはり、ドイツの紋章ですからドイツ産のものが欲しいのですが、何故か?コロンビア産のゲーサイト(針鉄鉱)になった仮晶のものが多く流通しているようです。
いずれにせよ、この二つの結晶模型を見ていると、自然界の幾何学的秩序が具現化しており、実に美しいと感じてしまいます。
尚、このブログのブックマークの鉱物結晶図鑑のところをクリックすると野呂さんのブログにリンクしております。その最近記事のところでは、他の結晶模型のラインナップを見る事ができます。
ところで、今回の模型についてはMMさん以外に、「結晶の大家の男性」と「デザイン系の鉱物好きの女性」にも紹介していました。2点選んで下さいという質問に対して、皆さんが選ばれた模型が全部異なるのですが、そこが面白いです(笑)
コメント、ありがとうございます。
そうでしたか!
同じ結晶好きでも、好みが、それぞれ違うのですね!
面白いと思います。