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鉱物の部屋へのいざない

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穴1

2013-05-07 11:48:21 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「穴1」です。久しぶりのブログ更新です。ゴールデンウィーク中は午前中からお客さんがありましたので、ブログ更新よりも接客を優先してきました。普段は静かな午前中にブログを書いております。不思議な事に、ブログ更新をしないでも、それほどアクセスが落ちない事が分かりました。

さて、「穴」です。穴というキーワードは何度か登場しておりますが、タイトルにするのは初めてです。

アメリカ・ユタ州のアーチーズ国立公園は砂岩地帯に自然に出来た穴でした。このような地形はアーチーズ国立公園以外にも世界中にあります。もちろん、日本にもあります。有名なところとしては南紀白浜の円月島でしょうか。特に夕日が円月島の海食洞の穴に入っている風景は貴重な絶景だと思います。地球の穴と太陽との共演は写真を撮りたくなる瞬間です。それは写真を撮る人と地球と太陽との宇宙的な位置関係で成り立つ貴重な光景です。そう言えば、そのような光景は月でも可能だと思います。円月島という名前のように満月が円月島の穴に入っている写真も見てみたいものです。

円月島に限らず、自然の穴は、絶景を創りだす一種のカメラフレームです。そのフレーム越しに見る風景には太陽や月の天体ショーだけではなく、他の自然現象でも特別な風景としての付加価値を付けると思います。

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忘帰洞という銘の付いた古谷石

これは穴の空いた古谷石です。水石的には「ヌケ」がある洞門タイプの石です。この石は名古屋の骨董市で入手したものですが、この石の入った木箱には忘帰洞という銘が書かれていました。この石の持ち主はこの古谷石を忘帰洞に見立てていたのでしょう。忘帰洞は有名な南紀勝浦温泉・ホテル浦島にある洞窟温泉の事です。

そこへは私も一度、行った事があります。洞窟温泉は洞窟好きにとってはたまらない魅力があります。私が行った時は生憎の雨の日でした。私は忘帰洞の温泉に浸かって、そこから見える外の海をボーっと見ていました。すると、雨模様の空に日が差してきて、何と!虹が見えて来ました。5分位の時間だったと思いますが、虹の発生から消滅までの完全版を見る事ができました。それも洞窟風呂に入りながら、その狭いアングルから、海にかかる虹を見る事ができました。それは幸せな一時だったと思います。ただ、その光景の写真を撮れなかった事が残念でした。

その事を思い出していると、アーチーズ国立公園の岩のアーチと虹のアーチの共演している写真を見てみたいと思ってしまいました。

コメント
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