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鉱物の部屋へのいざない

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穴2

2013-05-24 14:36:41 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「穴2」です。「穴1」を書いてから間が空いてしまいました。

このところブログ更新ペースが落ちています。石の話題は尽きないのですが、書かない癖が付き始めています。ただ、ブログ更新をしなくてもアクセスの方はむしろ増加傾向にあります。不思議な事です。

「穴1」ではヌケのある「穴」について書きました。今回は洞穴、洞窟的な「穴」です。ただ、この話題は興味のある範囲が非常に広く、なかなかうまくまとめられません。思い付くままの展開になります。

Photo
産地不明の石灰岩で出来たミニ洞穴

これは石灰岩で出来た掌サイズのミニ洞穴を思わせる石です。一見スズメバチの巣のようにも見えてしまいます。洞穴の内部には方解石の微小な結晶が張り付いています。これは天然にできたものです。決して昆虫の蜂が作ったものではありません。純粋に地質学的な成因でできたものです。

このような石を見ていると、自然が造る造形には驚きを覚えざるを得ません。自然は意図せず面白いものを造りだすと思います。いつもながら自然の神秘を感じてしまいます。

洞窟の造り出す生成物には非常に面白いものが多く、鍾乳石や石筍や洞窟真珠以外にも興味深いものが沢山あります。このミニ洞穴石も恐らく化学的な沈殿と堆積とで出来たのだろうと想像できます。洞窟内で造られたミニ洞窟という存在も面白い現象です。

鉱物趣味的に気になる「穴」はペグマタイト等に出来るガマ(晶洞)でしょうか。ズリ場等の表面採集と違ってガマ開けには特別な意味があります。ガマの中には大きな結晶がある可能性が高く、最初にガマ開けをして取り出された鉱物は初めて世の中に出るものです。それを最初に手にする事はガマ開けした人のみの特権です。

先日、あるお客さんが金平でガマ開けした、という話をされました。それは小ガマだったらしいのですが、そこから取り出した掌サイズの紫水晶のクラスターを見せてもらいました。実は私はまだガマ開け経験がありませんので、非常にうらやましく思いました。それは金平産らしい紫水晶で、小さいながらもピュアなクラスターでした。ご本人も初めてのガマ開けだったらしく、その方にとっては金平という産地は特別な意味のある産地になるでしょう。

まだまだ金平には可能性がある、と思ってしまいました。

コメント
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