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鉱物の部屋へのいざない

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博物館

2013-04-26 12:52:32 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「博物館」です。このブログでは「博物館」というキーワードは何度も登場しましたが、タイトルにするのは初めてです。

私は小さい頃から博物館が好きでした。昔の小松市立博物館へは良く行きましたし、そこは遊び場のひとつでもありました。近所の友達たちと博物館内で、かくれんぼをやって叱られた思い出も今では懐かしい思い出のひとつです。

鉱物趣味にハマってしまった以降のサラリーマン時代には全国の鉱物展示のある博物館へは良く行きました。東北と北海道と沖縄以外の鉱物展示のある博物館はほとんど行ってしまったと思います。

そんな私が現在、最も行ってみたいと思っている博物館は「インターメディアテク」です。「インターメディアテク」は今年の3月21日にオープンした東京駅前の丸の内JPタワー内にある新しい博物館です。そこはあの旧東京中央郵便局舎の2・3階部を改装した所にあるようです。そこには東京大学の学術文化財が常設されているようです。館長は東京大学総合研究博物館の館長であられる西野嘉章さんです。その人は前から気になっていた人物です。

その事を知ったきっかけはNHK総合の「探検バクモン 博士の愛したコレクション」を見た事からです。私は数年前に放送していた「爆笑問題のニッポンの教養」は何度か見ていましたが、新番組になってからは見ていませんでした。今回録画していた2回分を見て「インターメディアテク」の存在を知りました。

その番組を見ていて、そこへ行ってみたいと思いました。展示されているのは東京大学の歴史的な学術標本です。博物学の全盛期であった19世紀の貴重な標本を直に見れるのです。どうも少数ながらも鉱物の標本も展示されているようです。番組の中でも標本箱が出て来ましたし、恐らくクランツ木製鉱物模型であろうものも映っていました。興味津々です。

番組を見る限り、その展示方法も気になります。「インターメディアテク」の展示コンセプトはどうも学術標本を美の視点から捉えているようです。そこには標本の持っている意義や意味よりもその標本の形態的な観点から展示されているようです。そこは博物館というよりもむしろ不思議な美術館という感じがしました。また「ヴンダーカマー」、「驚異の部屋」のような雰囲気も感じました。それもそのはず、西野嘉章さんの専門は美術史とおっしゃっていましたし、研究室で見られたDADAの文字盤からもダダイズムやシュールレアリスム、さらにマルセル・デュシャンの思想に通じる20世紀美術の価値観も垣間見れました。そして今は21世紀です。その展示方法は21世紀に相応しい新しい可能性が期待できます。

鉱物趣味もどちらかというと欧米では19世紀的な趣味だったかも知れません。日本では明治期から大正、昭和期が全盛だった趣味かも知れません。そして今また静かなブームを迎えているとも言えます。

21世紀的な鉱物趣味とは何なのか?「インターメディアテク」はその辺の参考に成るかも知れません。

そこへは6月の新宿ショーとミネラルマーケット時には是非立ち寄りたいと思っています。

コメント
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