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鉱物の部屋へのいざない

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人の横顔の形をした岩

2012-02-11 11:17:07 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は常連のMさんが来店されました。Mさんは30歳の誕生日らしく、そのような記念の日に来て頂いて、こちらの方がうれしくなりました。Mさんとお話をしていると、今度はMさんのお母さんがいらっしゃいました。Mさんのお母さんはハワイ帰りで、お願いしていたペレの髪の毛の話題になりました。

ペレの髪の毛は溶けた溶岩が風などで飛ばされて髪の毛のように細く引き伸ばされたものです。Mさんのお母さんがハワイに行くと聞いた時に私がお願いしていたものです。

その現物は残念ながら採取禁止という事で頂けませんでしたが、現地の写真を見せてもらいました。その写真を見る限り、現地ではかなりの量のペレの髪の毛が落ちています。ただし、持ち帰ると火山の神ペレの怒りをかい、災いが起こると信じられており、採取禁止となっているようです。

その写真の中にペレの横顔という岩の写真がありました。確かに横顔に見えますし、すこし怖いような気がします。

Webの画像検索でその写真はすぐ見つかります。

ペレの横顔の写真を見ていると、自然界の奇岩の中で、人の横顔のように見える岩の事を連想しました。

すぐに思い出したのは、台湾の野柳の「女王頭」という岩です。こちらも画像検索ですぐに出てきます。

日本ではやはり山陰海岸の「インディアン島」でしょうか?

他にも探せばいろいろ出てくると思います。

いづれも自然は偉大な彫刻家だと思わせる名作ばかりです。これらは自然の成せる業で、岩石のできる時のちょっとした偶然とその後の風化作用との偶然の賜物です。ただしそれらの自然が造った彫刻作品は時間と共に変化してゆき、ついにはなくなってしまうでしょう。

それらは我々人間の時代に姿を見せました。また、それらは人間がそれを見て錯覚するという精神活動の中で認識されます。芸術作品になる為には、人間の認識が必要なのです。その現象は自然と人間の合作とも言える文化的な現象なのです。

人の顔ではありませんが、面白い奇岩を紹介します。

ひとつは越前海岸の「神の足」です。これも画像検索で探せます。巨大な足の裏には驚きます。「仏足石」ともいうべき形状には信仰心も生じてしまいそうです。

もうひとつは九州・天草の「おっぱい岩」です。これも画像検索できます。これは海岸にあって、干潮の時だけに現れます。毎日、海に洗われているので、浸食の速度は速いはずですから、現物を見るなら早い方が良いかも知れません。

今日はこの辺で終わります。

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