アイルランドにゆかりのある人たちがコラムでつながる友達の輪。勝手に略してアイリング。松井ゆみ子さんの紹介からはじまるアイリング、アイルランドを愛するいろんな方のコラムをお楽しみください。記念すべき松井さんからのご紹介おひとり目の方はアイルランド食文化研究家としてご活躍中の池田真紀さんです!
池田さんのホームページ:My Ireland マイ アイルランド
■松井ゆみ子さんからのご紹介 ⇒ 池田真紀さん
池田真紀さんは、アイルランドから腕のいい料理人たちを次々に日本に招いて、料理レッスンなどを開催し、アイルランドの食文化を積極的に伝えてきた、がんばり屋さんです。長くアイルランドに暮らした方なので、愛も強いの。しっかり宿の朝ご飯を制覇した後、お昼に立ち寄ったパブで、しっかりチップスをほおばる胃袋の力にも感服。だって、おいしいんだもーん、という食いしん坊の語ることは説得力があります。
真紀さんに初めて会ったのは、東京でかの有名なシェフ、シェイマス・オコンネルのデモンストレーション会場でした。芸術家肌でマイペースなオコンネル氏を相手に、まったく動じない真紀さんが印象的でした。
アイルランドのグルメ事情に、誰よりも詳しい食いしん坊のお話、楽しいですよー!
(松井ゆみ子)
* * * * * * * *
ジルのカントリー・キッチン
ダブリンから車で北に1時間ちょっとのところにあるCavan。そこに住む私の友達の家の隣人のジルは、料理上手で町でも有名な4児のお母さん。ちょっと前まではアイルランドでは結構な有名人だった。というのも、彼女がファーマーズマーケットや地元のお店で売っていたジャムやパスタソースなどがとっても美味しかったので、あちこちのグルメ・ガイドなどに掲載されていたからだ。
そんな風に軌道に乗り出した手作りジャムの仕事を、ジルは最近あっさり辞めてしまったので驚いた。彼女がいうには、もっと品質の良さを維持したかったのだけれど、販売する際の賞味期限などの関係で添加物を使わなくてはならなくなってしまったのが嫌で辞めることにしたとのこと。大手企業の食品会社の担当者に聞かせたいセリフだとおもわず思ってしまった。
アイルランドのファーマーズ・マーケットやオーガニック・マーケットでは、手作りの安全な食品を売ることをモットーにしている出店者が多い。ジルもそんな出店者の1人だったのだけれど、人気のあまりお店にも商品を卸すようになってきて流れが変ってしまったらしい。4児のお母さんでもあり、美味しいものが大好きな彼女としては、安全でない食べ物はどうしてもポリシーに反するものなのだろう。彼女のその筋のとおったところが私は大好き。
私の滞在する友達の家の隣ということもあって、私はよくお茶をしにちょこちょこお邪魔する。
彼女の作ってくれる3時のおやつの焼きたてのケーキやスコーンが楽しみだったりして…。また、彼女のお家はカントリーキッチンになっていて、昔ながらの道具を使ってカントリー風の料理やお菓子を作ってくれるので、それを手伝いながら習うのも私の密かな楽しみなのだ。
一番上の子はもう高校生なので寄宿舎の学校に入っていてほとんど会うことはないんだけど、下の三人はいつも元気に家の庭で遊んでいる。いつも遊びに行っていて感心させられるのが、その子供達が食事をしっかりと取っていることだ。 最近ではアイルランドでも共働きの家庭が増えてきていて、インスタント食品を普通に食べる家庭が多いと聞く。 だから子供達も甘いものやお菓子などの偏食が増えてきていて、それが問題になってきている。
そんな中、ジルの家の子供達は野菜だって何だってモリモリ食べる! 普通のお家の子供達だったら冷凍のフィッシュ・フィンガー(白身魚の揚げたもの)をレンジでチンして食べるんだろうけれど、ジルは新鮮な白身魚を買って来て、アーモンドと小麦粉、ハーブとガーリックで衣を作ってオーブンで焼いていた。やっぱり美味しいものを作れば、子供だって好き嫌いなく食べるんだよなーと、見ていて思ってしまう。
しっかり宿題をしてからじゃないと、ジルはご飯を与えない。だから子供達は美味しい匂いをかぎながら一生懸命宿題を終わらせて、もうこれ以上待てない!とばかりの勢いでお母さんの作った美味しいご飯を食べるのが日課。そんな子供達を見ながら、私もジルの家の子供になりたかったな~と思うのが常の今日この頃。
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■松井ゆみ子さんからのご紹介 ⇒ 池田真紀さん
池田真紀さんは、アイルランドから腕のいい料理人たちを次々に日本に招いて、料理レッスンなどを開催し、アイルランドの食文化を積極的に伝えてきた、がんばり屋さんです。長くアイルランドに暮らした方なので、愛も強いの。しっかり宿の朝ご飯を制覇した後、お昼に立ち寄ったパブで、しっかりチップスをほおばる胃袋の力にも感服。だって、おいしいんだもーん、という食いしん坊の語ることは説得力があります。
真紀さんに初めて会ったのは、東京でかの有名なシェフ、シェイマス・オコンネルのデモンストレーション会場でした。芸術家肌でマイペースなオコンネル氏を相手に、まったく動じない真紀さんが印象的でした。
アイルランドのグルメ事情に、誰よりも詳しい食いしん坊のお話、楽しいですよー!
(松井ゆみ子)
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ジルのカントリー・キッチン
ダブリンから車で北に1時間ちょっとのところにあるCavan。そこに住む私の友達の家の隣人のジルは、料理上手で町でも有名な4児のお母さん。ちょっと前まではアイルランドでは結構な有名人だった。というのも、彼女がファーマーズマーケットや地元のお店で売っていたジャムやパスタソースなどがとっても美味しかったので、あちこちのグルメ・ガイドなどに掲載されていたからだ。
子供達は学校から帰ると、お腹がペコペコでも、まずは宿題に取り掛かる! | |
ジルの手作りの子供用の晩ご飯!大人には大人用晩ご飯があって、これがまた絶品! | |
宿題が終わった子から順番に、できたてのご飯が出すのがジル流。終わらない子は良い匂いと戦いながら必死で宿題を終えようと必死! |
アイルランドのファーマーズ・マーケットやオーガニック・マーケットでは、手作りの安全な食品を売ることをモットーにしている出店者が多い。ジルもそんな出店者の1人だったのだけれど、人気のあまりお店にも商品を卸すようになってきて流れが変ってしまったらしい。4児のお母さんでもあり、美味しいものが大好きな彼女としては、安全でない食べ物はどうしてもポリシーに反するものなのだろう。彼女のその筋のとおったところが私は大好き。
私の滞在する友達の家の隣ということもあって、私はよくお茶をしにちょこちょこお邪魔する。
彼女の作ってくれる3時のおやつの焼きたてのケーキやスコーンが楽しみだったりして…。また、彼女のお家はカントリーキッチンになっていて、昔ながらの道具を使ってカントリー風の料理やお菓子を作ってくれるので、それを手伝いながら習うのも私の密かな楽しみなのだ。
一番上の子はもう高校生なので寄宿舎の学校に入っていてほとんど会うことはないんだけど、下の三人はいつも元気に家の庭で遊んでいる。いつも遊びに行っていて感心させられるのが、その子供達が食事をしっかりと取っていることだ。 最近ではアイルランドでも共働きの家庭が増えてきていて、インスタント食品を普通に食べる家庭が多いと聞く。 だから子供達も甘いものやお菓子などの偏食が増えてきていて、それが問題になってきている。
そんな中、ジルの家の子供達は野菜だって何だってモリモリ食べる! 普通のお家の子供達だったら冷凍のフィッシュ・フィンガー(白身魚の揚げたもの)をレンジでチンして食べるんだろうけれど、ジルは新鮮な白身魚を買って来て、アーモンドと小麦粉、ハーブとガーリックで衣を作ってオーブンで焼いていた。やっぱり美味しいものを作れば、子供だって好き嫌いなく食べるんだよなーと、見ていて思ってしまう。
しっかり宿題をしてからじゃないと、ジルはご飯を与えない。だから子供達は美味しい匂いをかぎながら一生懸命宿題を終わらせて、もうこれ以上待てない!とばかりの勢いでお母さんの作った美味しいご飯を食べるのが日課。そんな子供達を見ながら、私もジルの家の子供になりたかったな~と思うのが常の今日この頃。
池田さんのホームページ:My Ireland マイ アイルランド
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