| |
クロナキルティのブラック& ホワイト・プディング | |
| |
フライパンで焼いたもの。 |
彼らにとって、生肉をローストするのが最大のごちそうで、その他食べきれない部分を塩漬け、すなわちハムやベーコンにして保存するところは今も変らない。残った内臓部分にオート麦をまぜた腸詰めがホワイト・プディング。ふつうの挽肉を使ったソーセージよりもずっと複雑な味わいがあり、オート麦のナッツのような歯ざわりとともに、旨い!と満足感たっぷりの食材だ。
ブラック・プディングの方は、レバーをさらに濃厚にしたような味だが、やはりオート麦のカリカリ感が食べやすくしてくれる。どちらも、ちょっと厚めにスライスしてからフライパンで焼くのだが、オート麦が香ばしくなり、風味に奥行きをつける。
南部コークは食文化の充実したエリアで、加工肉産業もたいへん盛んだ。そのコーク郊外にある町クロナキルティの製品が、私は気に入っている。きめが細やかで舌ざわりがいいし、味もいい。
ベーコン&エッグとの相性はばっちりだが、マッシュドポテトにもよく合う。
焼いたリンゴを添えたり、ベイクドビーンズ(トマト煮にした缶詰)をてんこもりに添えることもある。ブラック・プディングには、ウスターソースをちょびっとたらすことも、おすすめしたい。
ブラック&ホワイト・プディングを含むアイリッシュ・フルブレックファストは、B&Bだと用意のないところもあるが、ゲストハウスならたいていあるし、町のカフェやレストランで食べられるところも多いので、アイルランドを旅される方は一度試してみてほしい。ケルト文化の、ひとつの名残だから。ブラックの方は、ちょっとなぁと敬遠されるかもしれないが、ホワイトの方は、ふつうのソーセージと見た目も変らないし、ほんとうにおいしいので、だまされたと思って食べてみてね。
★松井ゆみ子さんのプロフィールはコチラから★
☆「松井ゆみ子のアイルランド日記」投稿一覧はコチラから☆
⇒「松井ゆみ子さんの著書はコチラから購入できます!」
英国式朝食とアイリッシュブレックファストの違いを書かれていますが、英国式ってひとくくりにされているその範疇はなんでしょう?
スコティッシュブレックファストには通常ブラックプディングはありますよ。ホワイトプディングがあるところはまれですが。
ウェルシュ&イングリッシュブレックファストには、確かにブラックプディングがないところが多いかもしれませんが、高級なホテルではイングリッシュブレックファストととして、ブラックプディングを出すところもあります。
違いを書かれるなら、対象物ももうちょっとよく見てはいかがでしょうか。
コメントの投稿どうもありがとうございました。
今回のブログ中に記載しておりました「英国式」の表記を「イングリッシュ・ブレックファスト」と訂正させていただきました。
訂正の内容に関してましては、「続・ブラック・プディング&ホワイト・プディング」の記事を参照していただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
ブラックプディングとホワイトプディングについて
詳しい記述があったのでTBさせていただきました。
よろしくお願いします。