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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ブレッド・プディング」

2009-01-26 19:59:39 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 日本では、パン・プディングとよばれますが、その名のとおり、パンをつかった焼き菓子です。え~食パンでつくった焼き菓子?って感じで、わたしにとっては、ちょいと得点低かったのですが、アイルランドですごすようになってから、ぐっと親近感のあるデザートになりました。

グラナリーズのブレッド・プディング。しっとり加減が絶妙。マークちゃん、ナミダ。ごめんね、今度つくってあげるから。
 残ったパンでつくる、というのもエコでいいし、あたたかいお菓子というのも、嬉しいです。そう、ブレッド・プディングの旬はやっぱり冬。一年通して食べますけど、冬にこそ、ありがたさの増すお菓子です。

 しかしながら、うちでは白い食パンを買うことが少なくなり、たまに買うとサンドウィッチをつくるためで、使いきっちゃうし、なかなか白い食パンが残るという状況に恵まれません。

 プディングをつくるためにパンを買えばいいようなもんですが、それって、たぬきうどんをつくるために、揚げ玉をつくるようなもの。甘いものの例がすぐに思い浮かばないところが、辛党を自認するわたくしを物語っておりますが。

 食パン買っても、プディングをつくるために1日おかなきゃなりません。買いたての新しいパンだと、しっとりしすぎて、今ひとつうまくいきません。

 といっても、新しいパンを使ってプディングをつくったことはないのですが、ブレッド・ソースをつくっちゃったときに実感しています。あー、これは少し古くなったパンの使い道だったのね。と。マークのお母さんは、ラジエーターの上にのっけて乾かしていましたっけ。

 残りものでつくるカンタンなデザートなのに、そんなわけで、家でつくる機会の少ないお菓子のひとつになっています。

 ですから、外でご飯を食べるとき、メニューに見つけると、つい頼んでしまう一品でもあります。

 古風なお菓子になりつつあって、今日び、こじゃれた店では、お目にかかりにくい一品でもあるの。

 なので、近所のグラナリーズでメニューに見つけたときは、マークと「おお!」と声を合わせて、さっそく注文してみました。これがねー、すっごいおいしい!

 バターたっぷりで、とろーりとしていて。ああ、絶対うちでもつくろう!と思いました。食パン一斤、このために買おう!1日でも2日でもおいて、ブレッド・プディングをやまほどつくろう。食べきれなかったら、ともだちをよぼう。

材料:食パン4枚、1/4カップの砂糖(ブラウン系がいい)、卵1個、1/4カップのドライフルーツ、レモンの皮のすりおろし適量、シナモンか、オールスパイス。

つくりかた
1.みみをとったパンを2カップ半の水にひたす。30分したら、よくしぼって、材料を全部まぜあわせる。

2.スポンジケーキの型などに1を入れ、バター適量をちょいちょいっと表面におき、180度のオーブンで約1時間(この量なら、45分くらいでオッケーと思います)焼く。

 少し牛乳を足してみたり、ブランデーやラムもしみこませるのもいいかも。好みでバリエーションを加えられるのも楽しいところ。

あつあつに、クリームをかけて。アイスクリームやカスタードクリームもいいねぇ。

 さむーい晩のお食後には、ぴったりです。


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