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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「タラモア・デュー」

2009-01-12 20:30:09 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイリッシュ・ウィスキーの著名メーカーのひとつTullamore Dew。

試飲させてもらったタラモア・デューとアイリッシュ・ミスト。どちらも口当たりのやさしいお酒です。
 カウンティOffalyの町Tullamoreにある蒸留所をたずねました。
 去年の秋、アイルランド観光庁が主催したプレス向けツアーに参加したときです。

 タラモア・デューのウィスキーは、マイルドさがうりもの。水を入れて、少し薄めて飲む人が多かった頃に「水を入れずに飲める」をうたったのですって。

 日本の水割りのように、氷も入れて、グラスにたっぷりの水を注ぐのではなく、アイルランド流は、ウィスキーと水が半々くらい。もちろん氷はなしで、水も水道水。

 生のままのウィスキーをなめては、別グラスに入れた水をときどき飲んで、お腹のなかで水割りにする人もいますが。

 タラモア・デューのシンボルマークのウルフハウンドは、マイルド&メロウを表現したものなんですって。

 このメーカーでは、アイリッシュ・ミストという美しい名のリキュールもつくっています。ウィスキーに、ハチミツとハーブをまぜた甘口のお酒で身体にもよさそう。古いレシピを再現し、さらに幾種類かのハーブを足して進化させたもので、中世のお酒という感じです。ハチミツはヒースからつくられたものを使っていたそう。

 冬の夜長、いいグラスにちょいと注いで、ちびちびとなめるようにいただきます。

 氷は入れないほうが、昔流でいいと思います。
 個人的にはビール党で、ワインも好き。日本にいるときは日本酒、とウィスキーの出番が少なかったのですが、近年、特に秋から冬の季節はウィスキーをちびちび飲む機会が増えました。パブで飲むことは少ないな。ウィスキーは自宅の夜用。

 例外は、冬競馬観戦のお伴のホットウィスキーくらい。
 家用ボトルは、たいていジェイムソンか、パワーズを選びます。が、酒税が高いのでウィスキーは、とっても贅沢品。フルサイズのボトルはなかなか思い切って買えません。そういう人が多いので、ミニサイズのボトルやらハーフサイズのボトルなどサイズは豊富です。

 タラモア・デュー蒸留所のヘリテージセンターで試飲させてもらって、なるほどまろやか。これなら女性も楽しめると思います。

 そもそもアイリッシュウィスキーは、スコッチなどに比べて、ずぅっとマイルドで飲みやすいので「えーウィスキーは強いから、ちょっと苦手」と言われる方も、一度試してみてくださいな。

 このヘリテージセンターのガイドツアーで、面白い話を聞きました。
 アイリッシュ・コーヒーはご存知ですよね?

 ウィスキーに熱いコーヒーを注いで、ホイップした生クリームをのせた飲み物です。

 いつから飲まれていたのかなーと思っていたのですが、判明しました。
 1938年。そう昔のことではないのですね。

 シャノン空港で行なわれたイベントで、パフォーマンスとしてつくられた飲み物なのですって!ギネスをまねてつくったと聞いてナットク。確かに、アイリッシュコーヒーのルックスは、ギネスそっくり。

 ここで使われたウィスキーがタラモア・デューだったのです!
 そっか、これからはアイリッシュコーヒーを注文するときは、タラモア・デューにしてねと念を押さなくっちゃ。


■Tullamore Dew Heritage Centre
Bury Quay,Tullamore,Co.Offaly.
http://www.tullamore-dew.org


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