ダブリンの大学でグラフィックデザインの勉強をしている桃子さんに、取材をさせていただいたのは、8月のことでした。
アエライングリッシュ12月号の「留学のススメ」というページに記事が掲載されたのですが、お読みいただけたかしら?
英語圏に、語学(だけ)ではなく、ある明確な目的で留学している学生さんたちを紹介しているレギュラーページで、パイロットのライセンスを取得する方や、カナダでアイスホッケーをプレイしている女性など、様々なライフスタイルが毎回登場しています。「アイルランド担当」のわたしは、今までICTの方たちに助けていただきながら、フィドルを学んでいた林さんや、ダブリンでホームステイしていた犬塚さんに取材することができました。
そして今回は、ギユマー・原・桃子さん。
2005年9月にDIT(ダブリン・インスティテュート・オブ・テクノロジー)に入学。わたしの友人たち何人かもDITで写真を学び、今はプロになって活躍しています。
桃子さんは、2年生を終える今年の夏、わたしがお目にかかる直前に、ご結婚されたばかり。大学に4年間留学するだけでも充分に大きな決断だと思うのですが、人生の転機ともいえる結婚まで!?学業と主婦業、どう両立させていらっしゃるのかしら!?と、驚くわたしは古い人間でした。
「生活のリズムは、それほど変化していません」と、さらりとおっしゃる桃子さんに感心するとともに、ご主人シルヴァさんもきっと懐の深い方なんだろうなと納得した次第。
ダブリンのどまんなかにある、桃子さんのご自宅にお邪魔したのですが、お手製の“ウエルカム・スウィーツ”が登場して感激いたしました。
珍しいマンゴータルトは、桃子さんのオリジナルです。
さっくりと、すごく上手に焼きあがったタルト生地と、色鮮やかなマンゴーのやわらかい甘さとほのかな酸味が、驚くほどよく合います。
フランス人のご主人ですから、お料理はたいへんでしょう?と取材には関係のない、個人的な質問をすると、ほとんどうるさく言わない方なのですって。でも、「アップルタルトに関してだけは、ゆずりません」と、きっぱり。
後日、聞きこぼした質問があって、再度お宅にお邪魔した際、今度はアップルタルトをご馳走になっちゃいました。
やさしい甘さのりんごに、干したカラントがまぜてあり、絶妙のバランス。
焼くとカチカチに縮んじゃうカラントも、じっくりラム酒に浸してあり、ふっくらしています。この出来栄えなら、ご主人も文句はないでしょう。
タルトのコツをうかがう時間はなく、実に残念でした。
お家で焼くタルトって、いいなとあらためて思い、すぐに真似してアップルタルトを焼いてみたのですが、うーむ、わたしのは焼き色しっかり、無骨な仕上がり。
桃子さんのタルトは、なんであんなに色白で上品な口あたりなんだろう??
それでも、オーブンから家じゅうに広がる焼き菓子の匂いは、しあわせな気分にしてくれます。
マークは「おお、自家製だ」と、それだけで充分に喜んでくれ、「残そうと思ったのだけど、あったかいうちがいちばんおいしい」と言いわけしながら、あっという間にタルト1台食べちゃいました。
フランスのケルト圏ブルターニュにある町ナントに引っ越した桃子さんから、メールが届き、元気に暮らしているご様子。
きっとグルメな国で、お料理の腕をさらに上げていることでしょう。
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桃子さん手づくりのマンゴータルト。ね、焼き上がりがきれいでしょう? |
英語圏に、語学(だけ)ではなく、ある明確な目的で留学している学生さんたちを紹介しているレギュラーページで、パイロットのライセンスを取得する方や、カナダでアイスホッケーをプレイしている女性など、様々なライフスタイルが毎回登場しています。「アイルランド担当」のわたしは、今までICTの方たちに助けていただきながら、フィドルを学んでいた林さんや、ダブリンでホームステイしていた犬塚さんに取材することができました。
そして今回は、ギユマー・原・桃子さん。
2005年9月にDIT(ダブリン・インスティテュート・オブ・テクノロジー)に入学。わたしの友人たち何人かもDITで写真を学び、今はプロになって活躍しています。
桃子さんは、2年生を終える今年の夏、わたしがお目にかかる直前に、ご結婚されたばかり。大学に4年間留学するだけでも充分に大きな決断だと思うのですが、人生の転機ともいえる結婚まで!?学業と主婦業、どう両立させていらっしゃるのかしら!?と、驚くわたしは古い人間でした。
「生活のリズムは、それほど変化していません」と、さらりとおっしゃる桃子さんに感心するとともに、ご主人シルヴァさんもきっと懐の深い方なんだろうなと納得した次第。
ダブリンのどまんなかにある、桃子さんのご自宅にお邪魔したのですが、お手製の“ウエルカム・スウィーツ”が登場して感激いたしました。
珍しいマンゴータルトは、桃子さんのオリジナルです。
さっくりと、すごく上手に焼きあがったタルト生地と、色鮮やかなマンゴーのやわらかい甘さとほのかな酸味が、驚くほどよく合います。
フランス人のご主人ですから、お料理はたいへんでしょう?と取材には関係のない、個人的な質問をすると、ほとんどうるさく言わない方なのですって。でも、「アップルタルトに関してだけは、ゆずりません」と、きっぱり。
後日、聞きこぼした質問があって、再度お宅にお邪魔した際、今度はアップルタルトをご馳走になっちゃいました。
やさしい甘さのりんごに、干したカラントがまぜてあり、絶妙のバランス。
焼くとカチカチに縮んじゃうカラントも、じっくりラム酒に浸してあり、ふっくらしています。この出来栄えなら、ご主人も文句はないでしょう。
タルトのコツをうかがう時間はなく、実に残念でした。
お家で焼くタルトって、いいなとあらためて思い、すぐに真似してアップルタルトを焼いてみたのですが、うーむ、わたしのは焼き色しっかり、無骨な仕上がり。
桃子さんのタルトは、なんであんなに色白で上品な口あたりなんだろう??
それでも、オーブンから家じゅうに広がる焼き菓子の匂いは、しあわせな気分にしてくれます。
マークは「おお、自家製だ」と、それだけで充分に喜んでくれ、「残そうと思ったのだけど、あったかいうちがいちばんおいしい」と言いわけしながら、あっという間にタルト1台食べちゃいました。
フランスのケルト圏ブルターニュにある町ナントに引っ越した桃子さんから、メールが届き、元気に暮らしているご様子。
きっとグルメな国で、お料理の腕をさらに上げていることでしょう。
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