「トライフルは、クリスマスのときしかつくってもらえなかったなぁ」と、マークは言います。スーパーマーケットなどでは、パック入りのトライフルが年中売られていて、少し古風な印象のお菓子ですが、クリスマスのための自家製は、シェリー酒をたっぷりしみこませる贅沢なデザートです。
つくりかたは簡単。大きなガラスの入れ物に、まずスポンジケーキをくずして敷き詰めます。次にカスタードクリーム、その上にぐずぐずとかきまぜて壊したゼリー、刻んだ果物、そしてまたスポンジケーキ・・・という具合に三段ほど層をつくります。最後にシェリー酒を惜しみなく注ぎ入れ、一晩冷蔵庫へ。翌日には、いちばん底のスポンジケーキまで、シェリー酒が染み込んで豪華なデザートのできあがり。てっぺんは、ホイップした生クリームをどんとのっけます。
ちょっと時間を要しますが、絶対に失敗することがないし、ボリュームのある料理が続いた後には、冷やして食べるデザートは嬉しいもの。どんなにお腹いっぱいでも、これなら食べられます。
クリスマスに食べるもの、という期間限定も、ありがたさが増していいのですが、たまには“Special Treat”(マークの口グセ。特別なご褒美という意味でよく使います)、なんでもない日にトライフルをつくることがあります。
サマー・トライフルは、私のオリジナル。たいてい、いちごのゼリーを使うところをブラック・カラントとかダーク・チェリーといった濃い色のゼリーを使います。間に入れる果物も、ブルーベリーやラズベリー、夏の終わりならブラックベリーなど。
バリエーションはいくらでも増やせます。スポンジをチョコレートケーキにしたり、カスタードクリームのかわりにマスカルポーネ・チーズを使ったり、果物もバナナやパッションフルーツなどトロピカルものもいいし。
なるべく大きな器で、たくさんつくることをおすすめします。2、3日たって、残り少なくなってくると見た目は、おぞましいことになりますが、味はことさらよくなっています。
5月1日、メイ・デーは、夏の始まりです。アイルランドは、まだ少し肌寒い時期ですけど、日はどんどん長くなり、木々や草花はぐんぐんと成長し、初夏の気配を実感する喜びに満ちた季節です。
晴れた日は、庭にテーブルを持ち出して、シェリーのじんわりとしみこんだトライフルを大きなスプーンですくいあげる。これが、スペシャル・トリート。
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サマー・トライフル。 |
ちょっと時間を要しますが、絶対に失敗することがないし、ボリュームのある料理が続いた後には、冷やして食べるデザートは嬉しいもの。どんなにお腹いっぱいでも、これなら食べられます。
クリスマスに食べるもの、という期間限定も、ありがたさが増していいのですが、たまには“Special Treat”(マークの口グセ。特別なご褒美という意味でよく使います)、なんでもない日にトライフルをつくることがあります。
サマー・トライフルは、私のオリジナル。たいてい、いちごのゼリーを使うところをブラック・カラントとかダーク・チェリーといった濃い色のゼリーを使います。間に入れる果物も、ブルーベリーやラズベリー、夏の終わりならブラックベリーなど。
バリエーションはいくらでも増やせます。スポンジをチョコレートケーキにしたり、カスタードクリームのかわりにマスカルポーネ・チーズを使ったり、果物もバナナやパッションフルーツなどトロピカルものもいいし。
なるべく大きな器で、たくさんつくることをおすすめします。2、3日たって、残り少なくなってくると見た目は、おぞましいことになりますが、味はことさらよくなっています。
5月1日、メイ・デーは、夏の始まりです。アイルランドは、まだ少し肌寒い時期ですけど、日はどんどん長くなり、木々や草花はぐんぐんと成長し、初夏の気配を実感する喜びに満ちた季節です。
晴れた日は、庭にテーブルを持ち出して、シェリーのじんわりとしみこんだトライフルを大きなスプーンですくいあげる。これが、スペシャル・トリート。
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