いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

わお!!爆弾講義@特別区議員研修会

2007-08-31 | Weblog
 今日は、午後から第二の都庁とも皮肉られる区政会館(飯田橋)で、特別区議員研修会第二回が開催された。今回のテーマは「議会改革」である。

 が、議会軽視の「区長の集まり」である区長会の事務局でもある財団法人特別区協議会の主催で、さらには、講師は、経験則から、ほぼ「眠くなる教員集団」東京大学名誉教授だ。どうせ、形だけの「議会改革」の講義だと思っていた。

 さて、講義が始まって1分で、この期待は裏切られた。講師の大森彌教授の口から出たいきなりの話題は‥

「東京都」などいらない!オリンピック開催地は「基礎的自治体」でなければいけない。なのに、福岡市と「都」が争うということは、「都」は、広域自治体ではなく「市」だと思っているんだ。あの知事さんは、何も知らないし考えていないから(おっと~!)「基礎的自治体」は、皆さんの「区」ですよ!

 いや、よくぞ言った。もう寝れないな。面白い、小気味いい講義だった。東大にも、こんな先生がいるんだ。いきゃよかった。(裏の声←入れるもんか)以下、書ききれないほどの内容から要旨をピックアップした。

国会では、与党が総理を選ぶので、与野党があるが、二元代表制(首長も議員も直接選挙)の地方議会では、与野党は存在しない。皆さんが勝手に与党だと思っているだけだ。

圧倒的多数が勤労者でありながら、勤労者の代弁者である地方議員がすくなすぎるのは問題である。

あなたたちは、もっとお役人に対してプライドを持たなければいけない。議場の「ひな壇」に、役人が先に座っている。冗談じゃない。議員が全員揃って、議長が「入ってよろしい」と許可したら、おじぎをして入るのが当たり前だろう。首長が来ないと議会が始まらない、などというのはおかしい。

議会は憲法に「議事機関」と書いてある。企画立案は本来議会が行い、「執行機関」である、お役人は議会で決まったことを「執行」するだけなのだ。ところが、我が国の自治体は、執行機関自らが企画している。皆さんは、議会で何をやっているんだ。「質問」しているだけじゃないか。

「知っているなら聞くな!」というヤジをよく聞く。一生懸命考え研究している議員に対してである。冗談じゃない。知らないことは聞くな!と言いたい。事前通告制(質問内容を事前に役人に知らせる制度)は、役人の為にしかないから、やめるべきである。ただ、古株の議員からは「事前通告制度がないと、何を聞いていいかわからない」という、あきれた悩みも聞く。

住民の代表で、団体の意思決定を自ら企画立案すべき議会や議員が、その使命を忘れて、首長や役人の企画立案を追認するようであれば、誰がそんな議員を支持するか。現在は、まだ住民が知らないだけだ。住民自治の砦は議会であることを忘れてはならない。

今の政治は、神仏に祈ることと同じ「ご利益」政治だ。神仏には、お供物やお賽銭を捧げ、願い事をする。議員には、票というお供物を与え、その反対給付を期待する。それではダメだ。地元のことなんかいいから、国家のことを考えてくれ、そんな国民にならなければいけない。

 と、兎に角辛口で熱い!わが意を得たりの内容に2時間はあっと言う間だった。最後の質問には笑った。

某区民主党女性議員:日本には民主主義がないと思うんですが、諸外国で模範的民主主義の国はどこですか。例えば、イギリスにおいては‥

大森先生:えっ!日本には民主主義がないんですか?参議院選挙で民主党が大勝した。あれはクーデターですか?そんなことはない。りっぱに民主主義が育っている。

 いるんだよな、勘違いして議員になっちまった若いのに。この手の「聞きかじり」が。でも、この女性5年も議員やっているそうだ。ビックリ!!

匿名のおばちゃん議員:祈るという行為は「ご利益」を求めてだけではない。先祖に対する感謝などがあるだろう。

大森先生:勿論、そのような祈りをする方も沢山いる。多分あなたもそうでしょう。

 おいおい、宗教やお祈りの講義じゃないだろう。比喩に使っただけだろう。本質を忘れるな!!ちなみに、このおばちゃんの後ろに座っていた、我が区の議員が「あの人、ずっと寝てて、お祈りのところで、突然怒りだした」と、教えてくれた。なるほど、某党の方ですな、きっと。

 いや、面白かった。これで無料はありがたい。
 


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