いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

お魚さんに冷たい大田区、優しい品川区

2007-08-29 | Weblog
 8月上旬、大田区内にある小池公園の池で、お魚さんや水中生物が全滅した。これは、池改良工事の一環として、防臭剤を散布し、スクリュ-で撹拌したことによる酸欠が原因らしい。つまり、池の底に浮遊していたヘドロを、スクリューで巻き上げてしまい、かろうじて生息可能濃度だった酸素が濃度が急激に下がり、お魚さんたちが窒息死したのだ。

 同じ会派の環境に詳しい奈須議員が、複数の専門家に確認したところ「夏季の時期に水を撹拌すれば、酸素濃度が低下するのは、常識」だそうだ。同議員の聞き取り調査に対する、区側の説明も二転三転。責任回避の「いいわけ」に終始しているのが、ありあり。

 そして、今朝には、大田区内「内川」でハゼさんが2000匹お亡くなりになった。これは、昨日の集中豪雨により川底の汚泥が巻き上げられ、水中の酸素が不足したためだそうだ。まあ、こちらは自然災害であるが、前者は、この事件と同様の状況を、わざわざ「専門業者」が作り上げて、結果「大量殺戮」を行ってしまった。刑法で言うところの「未必の故意」である。

 さて、ところが、お隣品川区では、反対にお魚さんに住みやすい環境を作ろうと努力されている。品川区では、区内を流れる立会川に、平成14年からJR東京駅から出る地下水を1日4500トン導水しているのだ。しかし、これだけでは、地下水は上層だけを流れるため、1リットルあたり40ミリグラムの酸素を溶け込ませ、川底に放水することにした。

 結果、悪臭も押さえられ、50センチもあるボラも増え始めたそうだ。結果がよければ、目黒川でも導入する方針だそうだ。

 わが大田区でも、委託業者の提案鵜呑みの環境対策、言い訳だけの環境対策ではない、お魚さんや、自然環境に優しい対策を、主体的に提案できるお役人が育って欲しいものである。



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