いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

何かおかしくないかい@保育料改定

2005-09-16 | Weblog
 昨日の区議会こども文教委員会において、「大田区保育園・学童保育料改定の考え方」という文書が配布された。これは、先におこなわれた「開催日程ミス続発」の検討委員会において議論(?)された内容を踏まえて、役人が作成した値上げ案の区民向け説明書である。これを使って、明日から区民に説明するという。

 あれ、なんかおかしくないだろうか。保育料の値上げには、条例の改正が必要である。ところが、本日現在、その条例は改正されておらず、予想では、28日開催の第三回定例会に付議されると思われる。つまり、議会で可決されていない内容を、区民向けに議案も出されていない段階で説明してしまう、というのだ。

 役人の議会軽視が、ここにも現れている。どうせ、区議会で否決されることはない、という「総与党体制下」のオゴリではないだろうか。言い訳としては、本来嫌いなはずの「区民への早期情報提供」だそうだ。言葉はうまく使えるもんだ。

 ただ、都議会議員選挙と衆議院選挙終了まで「値上げ」を発表しなかったことは、値上げに賛成するであろう政党への配慮かもしれない。

 もう一つ、おかしいと思ったことがある。保育料の所得別負担額である。
0才~2才児の第一子の保育料は、その世帯の所得により、0円から63,500円まで、27段階にわかれている。同じ保育サービスを受け、63500倍以上(0円であれば∞)の負担差は、釈然としない。

 たまたま、両親揃って常勤の正社員だと、この額になるが、母親がパートで扶養控除の範囲であれば半減する。必死に働くと負担増となる…それでいいのだろうか。相続税もそうだ。あんたの先祖が一生懸命働いて財産を築いたのは、不平等であるから、相続税という「罰金」を科して取り上げるぞ、
という制度だ。

 応分の負担ということもわかるが、そのことにより、弱者救済制度に安住して、その人の本来の生きる力を阻害している事はないだろうか。

 再三言っている。過ぎたる福祉は、生きる力に水をさす、と。強者の論理と言われるかもしれないが、そう信じている。