医師になった禅僧

去る4／２５の朝日新聞に「医師になった禅僧」と言うタイトルで、一念奮起し臨済宗の一派の管長だった対本宋訓さん（５４才）の話が掲載されました。医師は人の体を診る。僧侶は「いのち」を見つめる。その両方が出来れば、病む人の苦悩を丸ごと受け止められるのではないか。ならばと禅僧の対本宋訓さんは医師になった。自らを「僧医」と呼ぶ。かっては臨済宗の一派の管長だった。広島にある本山は６００年の歴史を誇り、３８才での最高位就任は異例だった。「人は心だけでなく、肉体という側面があります。」と管長の重責をこなしつつ、医学部を受験しようと決め、朝は４時起床、睡眠を１、２時間に削り、勉強する日がたびたびあったそうで、２０００年の春、帝京大学医学部に合格し、平日は東京、土日は広島と言う生活をされたとか、こうした患者の事を心底思ってくれるお医者様が増えてくれれば、拝金主義の世の中も少しは変わるのではないでしょうか？近く緩和ケアチームのある総合病院にも勤めるとか、ガン末期の人に接し「人生を完成させるお手伝い」をしたい。と掲載されましたが、我々凡人には真似の出来ない生き方だと畏敬の念を持って、読ませていただきました。

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