大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

松茸の想い出(土井)

2006年10月18日 22時29分33秒 | Weblog
北朝鮮の船舶が日本の港から締め出され、松茸やあさり等の食料品の輸入がストップし、その分野では僅かでも影響が出始めているようです。
国産の松茸は今や幻に近い存在ですが、かってはありふれた食品でした。
小学生の子供の頃、学校からの帰り道に木犀の香りを嗅ぐと、松茸の季節になったことに気がつき、早速家の山に布の袋を持って出かけました。
持山は4ヶ所あり、順番に採りに行きました。
最初の頃は母親に連れて行って貰っていましたが、すぐに一人で行けるようになり、良く生える場所もすぐ覚えました。
全身を地上に表しているもの、落葉が盛り上がってその下に生えているもの等いろいろでしたが、見つけるのも、折らずにスポッと抜くように採るのも結構上手でした。
採った茸は食事や弁当のおかずとして普通に食べていました。
「香り松茸、味しめじ」とよく言われますが、全くその通りで、コリコリした歯ごたえ、スルッとした舌触り、天然しめじの美味しさは松茸の比ではありませんでした。
私のホームコース近江富士C.C.のキャディさんが「私は家が貧乏だったので、子供の頃は松茸ばっかり食べさせられていました」という話をしていました。じゃあ金持ちは何を食べていたのかと訊いたら「金持ちの衆は卵やら蒲鉾などの美味しいものを食べていました」

   まつ茸やしらぬ木の葉のへばりつく   芭蕉

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