大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

中秋の名月(土井)

2007年09月25日 21時18分13秒 | Weblog
   すらすらと昇りて望(もち)の月ぞ照る   日野草城

今日は日中も晴れ渡り、標高700Mの瑞浪市、明世C.C.での月一会も9月下旬とは思われない暑さでしたが、木陰の風は爽やかでした。
そして夜となった今、雲ひとつ無い中天近い空には中秋の名月が煌々と輝いています。
陰暦八月十五日の月を「中秋の名月」と称して古来より多くの人がその美しさを愛でてきました。
この月の月は季節も良く、秋草や虫の音、夜露や涼風など風物のたたずまいが一層月を明澄にするからでしょう。
日本人はこの月を愛でると共に、穂芒を挿し、月見団子や新芋、枝豆などその年の初物を供えて月を祀り、収穫を感謝する風習も維持しています。
一年に一度のこの夜の月が晴れて見られるとは限りませんが、人は雲に隠れて見えない時は「無月」、雨で見られない時は「雨月」としてその存在を認め楽しみます。
また我々日本人は十六日の月を「十六夜(いざよい)」、十七日の月を「立待月」、十八日の月を「居待月」、十九日の月を「臥待月(ふしまちづき)」、二十日の月を「更待月(ふけまちづき)」と称して少しづつ移り変わる情緒をも楽しむ繊細な感性を持ち合わせています。

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