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俳句について(土井卓美)

2016年07月22日 17時05分41秒 | Weblog

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この頃俳句を身近に感じる人が増えているようです。
自分では作らなくても読んだり聞いたりする機会が多くなって、全く別世界のものだという感覚が薄れてきているのは十分に感じられます。
その原因となっている1つは当地で圧倒的な発行部数を誇る「中日新聞」が1面に「平和の俳句」という投稿句を載せ続けていることです。
この選者が金子兜太という異端の人であっるが故に、私などからみても感心する句もありますがどうかなと首を傾げる句も少なくありません。
季語や五七五の基本形まで無視されることもかなり頻繁に行われていて、正統を自認する人達からはあれは俳句ではない「平和の標語」であるなどと厳しく批難されています。

もう1つはテレビで人気番組となってきた「プレバト」の俳句です。
Gゴルフのご婦人連も「生け花」や「料理」はどうということもないが「俳句」は面白いと大変な評判です。
出演タレントの表情・動作もさることながら「先生」の俳人夏井いつき女史の毒舌と指摘、指導の適切さが痛快で視聴者の人気を攫っています。
その場でバッサリやっているように見せていますが、女史といえども事前に十分な時間をかけて準備してきた上でのことに間違いはありません。
しかしそれにしても見事で感心させられます。

その「夏井いつき」が4月から「NHK俳句」の選者になりました。
そして今回拙句もその選に入りました。

   捨て船の艫(とも)は沈めり木下闇(「NHK俳句」8月号・夏井いつき選)


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