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普通の高齢者の生活と情報

公と私(土井卓美)

2014年03月01日 17時31分20秒 | Weblog

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仕事に関わる部分を公、家族や趣味等に関する行動や考え方を私とするならその比率は世代や年代によって大きく変わってきます。
我々の小さい頃は家の手伝いとして子供ながらも公の要素を自然にこなしていました。
私の経験では学生時代が終わるまで家の労働力として当てにされていましたが、昨今では全く様相を異にしています。
アルバイトは別にして殆どの人は就職するか自分で仕事を立ち上げることによって始めて公を経験している筈です。

一般的には仕事を始めてしばらくの間は公私は比較的はっきりと区別されています。
即ち仕事は仕事、遊びは遊びと割り切り易いのです。
そして管理職になると仕事と生活の区別がつき難くなります。
仕事の一部を家に持って帰るくらいは普通で、極端な言い方をすれば寝ても覚めても仕事のことばかり考えるようになります。
定年を機に第2第3の職場に移るようになると今度はまた生活に軸足がかかり、仕事の部分は生活と切り離して考えたり行動したりすることが出来るようになります。

完全にリタイアーすると本来なら公の束縛から解放される筈なのですが現実にはなかなかそうも行きません。
今度は地域社会という別の公的要素を背負わなければならなくなります。
それも複数同時にとなると心理的負担もかなりのものとなりますが、当てにされているうちが花だと思って後一年頑張らなければならないと思っている昨今です。