おなじみウチの学校の事務だより。
07年末調整特集号はこちら。
08年ねんきん特別便特集号はこちら。
で、今回は題して
「今年の年末調整は簡単だ」
……って言っておけばみんなサクサク書いてくれるんじゃないかな、と淡い期待。でも大改定があった去年とちがって今年は“平成19年1月1日以降に新築改築家屋に居住した人”にしか変更された点はないので、簡単なのはウソじゃありません(該当者には連絡します)。
でも、税制じゃない部分で変わったことはあります。年末調整は、正しい年税額を把握するために行う事務。どうして事務職員が間に介在するかというと、要するに徴税を代行しているのです。これがなかなか親切なシステムで(プライバシー保護などの観点からは問題があるにしろ)、たとえば書類の間違いなどがあると、山形県は翌年に年末調整のやりなおしまでやってきました。ところが、税務署もさすがにそれは筋が通らないとでも思ったか、保険料の算定にミスがあったり、住宅借入控除の金額が違っていたりした場合は、納税者本人が確定申告するべきである、とのお達しが。ただひとつ扶養控除をのぞき(配偶者特別控除含む)、年末調整のやり直しはもう行わなくなったので、どうか気合いを入れて記入してください。
まあ、そうは言っても確定申告はネットなどを使って(e-Tax)とても簡単になっているし、医療控除などで申告する人も多いでしょうからそんなに気を揉む必要はありません。毎年言っていることですが、他の国の人たちはほとんどみんな確定申告をやってるんですから。
あ、とてつもなく大きな変更があったのを忘れていました。
一目瞭然。今回から扶養控除申告書と保険料控除申告書の用紙が、
・紙質が落ち
・緑の印刷から黒に
なっています。これはどんな理由かというと……
・大企業では自前の年末調整システムを構築しているので手書きの申告書を前から使っていなかった。
・様式をダウンロードして使用する人が増えたので、緑の印刷はコスト高になる。
・再生紙を使う(古紙混入率をあげた?)ことで環境に配慮した。
……などが考えられます。別に国が貧乏になったからとか(貧乏だけど)、ウチの事務職員がケチだからでは(ケチだけど)ありませんのでよろしく。でもこれで、まるで季語のようだった「早く緑の紙を出せ!」とは言えなくなったわけか……。
画像はとりあえず石田えりにしときます。「風のガーデン」への登場はひたすらうれしい。「昨日、悲別で」がよみがえるー。
08年12月号はこちら。
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