事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「HERO」(TV版)

2007-11-14 | テレビ番組

Kimutaku1 それまで木村拓哉に関してなんとも思っていなかったわたしが、なぜかいきなりキムタクのDVDをむさぼるように見始めた5年前。シリーズでいきましょう。

42歳の男がいきなりキムタクに目覚めたことに何か文句ある?PARTⅠ

 いや、不明を恥じます。脅威の高視聴率番組「HERO」を、しかも放映後1年もたってから初めて見る……ありゃ、面白いじゃないか。

 妻も子どもたちも風邪気味の先日の連休。とにかくベターっと家にいることに。こんなオフは百姓仕事のない冬ならではだよなあ。プレステの勝負を挑んでくる息子を適当にあしらいつつ(そんなことを言いながらタイムアタックレースで完璧に息子に負けてしまう。ショック)、「HERO」全4巻「ギフト完全版」全4巻「TV’s HIGH」全2巻のうち1巻。計20数時間のキムタク三昧。

 で、結論。木村拓哉はいい。かなりいい

「HERO」放映当時、見向きもしなかったのは、月9(げつく)と呼ばれるフジの看板ドラマ帯にわが家がまったく視聴習慣がなかったから。考えてみれば、その枠だけでなく、近頃TVドラマをワンクール(基本的には13本。現在は番組改編期にスペシャルが入ったりするので10本ぐらいがせいぜいか)楽しみにブラウン管の前で待つなんてことしてないか。

 娯楽としてのテレビの位置は、ビデオレンタルやTVゲームの出現でどんどん下がっているし、“他人と同じでいたい”国民性とはいえ、さすがに個々人の嗜好は多様化しているため、30%を超える高視聴率番組など、そうは生まれなくなっている。「ありがとう」(TBS)や「熱中時代」(日テレ)の夢よもう一度、とはいかない時代なのだ。

 そんななか、ひとりキムタクの番組(ロンバケ、ラブジェネ)だけは、軽々と30%をゲットしている。特にこの「HERO」、初回から最終回までずーっと超えていたのである。真の意味でのお化け番組であり、タレントとしての木村拓哉の強さがいかに凄いかがうかがい知れる。

Hero  “視聴率おたく”として学生時代から毎週火曜日のスポーツ新聞(芸能欄に前週の視聴率ベスト20が載る)をかかさず買い、今もビデオリサーチのホームページのチェックを怠らない私(馬鹿?)が分析すると、キムタク以外にも高視聴率の要因は数多くありはする。たとえば

・誰でも指摘できる宇多田ヒカルのテーマソングのヒットと、めったにテレビに出ない彼女の特別出演

・若手の脚本家をわずか1回で交替させ、王道のドラマを書かせたシビアさ

・検察、というあまり描かれることのなかった世界に、中卒の検事(モデルがいたらしい)をぶち込んで官僚の非情さを訴える手口

・舞台の実力派を脇役にすえて、厚みを持たせたキャスティング。特に小日向文世はこれで一気にメジャーに。

……でもやっぱりキムタクだと思う。あ、また業界バナシでこんなにスペースを。次号はほんとにキムタクの凄さを!つくづく今さらだけどさ!

PARTⅡにつづく】【映画版はこちら

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明細書を見ろ!07年末調整篇

2007-11-14 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Hanshinenjo 恒例、ウチの学校の事務だよりシリーズ。今回は年末調整篇。
ここまで書いても絶対に「あれ?損害保険料控除はぁ?」とかますヤツが出てくるんだろうけどな……

 今から目に見えるようなので言っておきます。去年の申告書をほぼまる写しすれば事足りた今までの保険料控除申告書。だから火災共済とか傷害保険とかの額を今年も書いてくる人がたくさんいそう。しかし今年は違いますよ。大ざっぱにまとめると、損害保険料控除はなくなった、と考えてもらった方がいいかも。
いや、あることはあるんです。しかし……。

説明しましょう。去年の申告書をいっしょに渡したので参考にしてください。 まんなかのあたりが歴然と違っています。「損害保険料控除」という項目がなくなり、「地震保険料控除になっていることがわかるはず。これは、前年度の税制改正で、損保契約のうち、地震による被害を補填する保険料しか控除の対象にしない、そのかわり控除額は5万円まで認める、とされたからです。

「きいてねーぞっ!」という声が今から聞こえるようです(実はわたしも知りませんでした)。その結果どうなるかというと、去年までBに記入していた短期損害保険料の部分はなくなり(というか地震の部分だけになり→地震保険は単体では加入できず、火災保険と必ずセットになっている)、いきなり全廃すると怒られそうだからA(長期損害保険料)の方は、去年の大晦日までに契約した分(※)を、これまでどおり15,000円まで認めますよということなのです。

※長期損保の掛金などを変更すると、その時点でこの控除はアウト。

職場に届いた損保保険料の証明書はいっしょに渡していますし、自宅に届いている分もあるでしょう。よく見てください。「地震」の項目に記載されている部分、そして長期保険料の分だけを書きこんでもらうのが今年の年末調整です。

さあ、この変更は喜ぶべきなのか怒るべきなのか、かなり微妙です。なぜ改正されたかはひとことで説明できます。それは
みんながなかなか地震保険に入ってくれないから

Jishinnhokenn  そもそも、どうして保険に入っていると税金が安くなるかといえば、この国の医療負担が大きく、年金制度の欠点が多いために、民間の保険に加入する方向にリードしようと政府が考えているからです。
 損保控除については、前から
・自家用車がこれだけ普及しているのに自賠責や任意の自動車保険が控除の対象にならない。

・いくらなんでも控除額が小さすぎる(短期だと3000円→単純計算すれば300円の還付にしかならなかった)

そして

地震列島なのに地震保険が該当しなかった。

……などの欠点がありました。だからある程度の改善にはなっている。
 逆に、医療保険や火災保険が対象からはずれたので、控除対象者はいっきに減ることになるでしょう。それまでだって控除額が小さいこともあってこの控除を受ける人は少なかったというのに(平成15年に年末調整を受けた4千万人のうち、この控除を受けた人は1667万人にしかすぎなかった)。
 だからこの改正を損保会社の大きなビジネスチャンスだととるか、顧客へのセールストークが窮屈になったととるかも微妙なのです。

 ただ、国が地震保険の普及に本腰を入れ始めたことは確かなのでしょう。どうしてみんな地震保険に入らなかったかといえば

掛金が高い(※)。
・火災保険とセットのくせに地震保険を受け取ると火災保険を同時に受け取ることが出来ない。

※地震保険の保険料は、その危険度によって都道府県別に四つのランクに分けられている。山形県は下から二番目。最高は東京・神奈川・静岡など。

こんな欠点があったから。おかげで阪神大震災や中越地震で多重債務に悩む人が続出したのです。さて、この年末調整で普及にはずみはつくのか。これも、微妙。

10月号はこちら。 12月号はこちら。

08年年末調整特集はこちら

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