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港座復活祭向けの原稿はつづきます。本当は「赤いハンカチ」の予定でしたが名古屋のガメラファンの方から応援があったのでこちらを先に。
「大怪獣ガメラ」(1965 大映)
監督:湯浅憲明 出演:船越英二 姿美千子 山下洵一郎
ゴジラが東宝の金看板なら、大映はガメラと大魔神(ちなみに、日活にはガッパという怪獣がいました)。この作品はガメラシリーズの第一作です。
平成ガメラ三部作(「大怪獣空中決戦」「レギオン襲来」「邪神覚醒」)でガメラファンになった人たちは、「子どもの守護神」というコンセプトが最初から用意されていたことに気づくはず。特撮はまだまだな点もありますが、東宝ゴジラに対抗しようという大映の意気込みが感じられます。
ちなみに、平成ガメラの脚本を書いた伊藤和典は、上山にあったトキワ館という映画館の息子です。
※この作品はオトナにこそ面白く観てもらえると思う。亀を怪獣化したことに、当時の作家たちはかなり強引な理屈をかましているのだ。ガメラが思いっきり長寿なのは亀らしいし(8000才だそうです)、ひっくり返すことでガメラを駆逐できると作戦をたてるあたりはうなずけます(笑)。
イヌイットのおじいさんが吉田義男だったり、農夫が左卜全だったりするキャスティングもうれしい。若い観客は“2時間ドラマの帝王”船越英一郎のお父さんが船越英二だということは知らないだろうなあ。くわえて、大映という会社は女優を綺麗に撮ることで有名なので、姿美千子にも期待できる。この人、なんと巨人のピッチャーだったあの倉田の奥さんなんですって!
次回は今度こそ「赤いハンカチ」
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「大怪獣ガメラ」のレビュー記事を掲載頂き、誠に有難うございます。登場人物諸氏についての映画人ならではの話題、そちらの方面にはかなり疎いガメラ医師にとりましては大変面白く、一気に拝読させて頂きました。
特撮映画のファンは、どうも特撮以外のジャンルに対して了見が狭くなっておりましていけません。貴重なご意見を読ませていただきました。
拙Blogに頂きました「港座再建計画」のシリーズ他の記事につきましても、楽しく拝見致しました。重ねて御礼申し上げます。
上記のTB記事にて、こちらの「大怪獣」レビューをご紹介させて頂きましたのでご報告申し上げます。今週末の「復活祭」までに、あと一本ご紹介記事を上げたいと思っております。
それではこれにて、失礼致します。
「おー、『大怪獣ガメラ』もやるんですか。この1作だけ白黒なんですよねー。で、バルゴンがですね……で、宇宙怪獣が……」
うわ。ここにもいたんだマニア。ガメラおそるべし(笑)
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妻も職場でチラシをくばったら、同僚が「ガメラ……うーん、あたしは大魔神派」
そんな派閥があるとは知りませんでした。
その同僚もガメラを見に来てくれるそうです。