引用図は、11月7日15時の天気図です。気象庁HPより引用。
昨日の記事で紹介したように、7日は低気圧が急速に発達しながら北海道の北に進んだため、北日本や日本海側の各地で荒れ模様の天気となり、上空に寒気も流れ込んできたため、北日本や北陸では、一部で雪も舞いました。
7日19時までに、新潟県佐渡の相川で午後2時32分に37・1メートルの西南西の最大瞬間風速を観測したほか、金沢で午後1時6分に34・8メートル、松江(午前8時9分)と新潟(午後2時13分)で34・7メートルもの最大瞬間風速となり、このほかにも、北海道の江差、秋田、酒田、仙台、西郷(島根県)、室戸岬で、最大瞬間風速30メートルを超す突風を観測しました。
また、東京の気象庁のある千代田区大手町でも、7日午前11時30分に、最大瞬間風速26・9メートルの西南西の強い風を観測しています。
さらに、冒頭の引用図の表示時間に近い、7日午後1時30分頃、北海道佐呂間町で、寒冷前線通過時に、竜巻が発生し、トンネル工事現場の施設が倒壊し、9人の方が亡くなられた という痛ましい惨事となってしまいました。
通常、日本で竜巻は、台風や低気圧の通過に際して、鉛直シアーが大きい(上下方向で風向差や風速差が大きい)地域で発生していますが、これからの時期、特に、北日本や日本海側では、今回のような寒冷前線の通過に際しても、前記した鉛直シアーが大きい(上下方向で風向差や風速差が大きい)地域で、頻繁に発生しています。
昨年12月25日夕刻に、山形県のJR羽越線最上川鉄橋で、特急列車を脱線させしめた竜巻も、同様な気圧配置で発生しています。
そして、明日8日9時の予想天気図(気象庁HPより引用)を引用図でご覧いただきましょう。
ご覧のように、あす8日も、北日本では、等圧線の幅がかなり混んでおり、北海道や東北中心に西よりの風が強まる予想ですね。
明日8日いっぱい、北日本では、荒れ模様の天気にご用心!
さて、この竜巻ですが、比較的内陸で起きてますね。
一昨年の、気象予報士会のある会合で、ある有名な天気キャスター某氏が内陸部では発生しない。それは、内陸部では摩擦のせいだ とおっしゃっていましたが、どうなんでしょうか?