①5月7日12時の天気図 気象庁HPより引用
②5月7日9時のAXFE578図 日本気象予報士会HPより引用
5月7日は、本州の南半分を、本州南海上にある優勢な高気圧に覆われ、東北以南の各地では、晴れて気温が上がりました。
特に、本州南海上の高気圧から暖かい気流が本州上に流れ込んだことと、当該高気圧の縁を吹く西より風が、本州の山脈を越える際に、フェーン現象を発生させたこともあって、関東地方や東海地方の一部では、日中の最高気温が30℃以上となる真夏日となった箇所も続出しました。
静岡県天竜では、30・7℃
静岡県佐久間では、30・6℃
群馬県館林と前橋では30・5℃
の最高気温を観測しております。
このように、山越え気流はフェーン現象を風下の地域に発生させて、気温を上昇させる働きをしますが、もうひとつ、気流が山脈を越える際に、上空の強い風を風下側に引きずりおろし、おろし風による強風をもたらすものです。
7日は、この山越えのおろし風による強風が北日本の太平洋側に吹き荒れました。
北海道襟裳岬では、23m、
青森県八戸では、19・3mの最大風速を観測し、八戸では、28・3mの最大瞬間風速を観測しいます。
このため、青森県三八には、昨日6日に続いて、一時、暴風警報が発表されました。
引用図②の下側図より、関東地方中心にフェーンによる昇温、北日本、特に東北北部から北海道南部周辺では、風下側の太平洋側に下降流が卓越し、日本海側より太平洋側で風速が大きく、山越えのおろし風が強まっていることがわかりますね。