カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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1月13日は 寒冷低気圧東北南部を通過 東北や北陸中心に大雪や強風

2009-01-14 00:33:45 | インポート

①1月13日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②1月13日15時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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1月13日は、昼前から夕方にかけて、上空に強い寒気を伴なった低気圧が東北地方南部を通過しました。

引用図②より、当該低気圧に伴う雲の帯が螺旋系にまとまって、一つの渦巻きとして見られますが、本ブログの記事でも紹介しましたように、当該雲の渦巻きの進行方向前面では大気が不安定になり、雲が発達しやすく、一時的に強い降水や雷、ひょう 竜巻や突風などのシビアーな現象をもたらすものですが、もうひとつ、当該螺旋状に分布する雲の帯の周辺(とりわけ当該低気圧の進行方向のすぐ右側から後側)でも、局地的に強い風が吹くものですね。

これは、当該箇所の上空3000m付近では風速が特に強く、雲の帯の外縁部は、上空の強い風が降りてきやすいからです。

今回も、この低気圧の進行方向すぐ右側から後側に東北地方や北陸地方か差し掛かった、13日昼前~夕方にかけて、東北地方日本海側や北陸地方ではあちこちで、10分間平均で15mを超す大変強い風が吹き荒れて、山形県の飛島では22・7m、同じく山形県の浜中(庄内空港)では19mの最大風速を観測しています。

寒冷低気圧は、その前側ばかりでなく、当該低気圧に伴う雲の帯にも注意!特に、進行方向すぐ右側から後側では、強風に特にご用心!