①1月9日15時の天気図 気象庁HPより引用
②1月10日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
③1月10日9時の日本付近上空5500m付近の気温分布と上空1500m付近の気温と風向風速分布予想図 日本気象予報士会HPより引用・加工
④1月10日9時の上空5500m付近渦度分布予想図 日本気象予報士会HPより引用・加工
1月9日は、本州南岸を低気圧が東進して、この低気圧に向かって寒気が入り込んだため、関東地方や甲信地方では軒並み降雪となりました。
東京や熊谷では初雪を観測しています。
ただ、昨日の予想より、関東地方や甲信地方の地表では、気温が幾分下がらず、降水の始まりが雨となった箇所が多かったため、積雪は大したことなく推移しましたね。ただ、金神奈川県西部や山梨県富士五湖の一部では、積雪が10cm以上となった所もありました。
あす1月10日ですが、引用図②より、低気圧が三陸沖で台風並みに発達し、引用図③より、平地で大雪(警報クラスですが)の目安となる、上空5500m付近の-36℃以下の等温線が北陸地方に達する予想です。
さらに、10日は、低気圧が三陸沖達しても、引用図④より、上空5500m付近の気圧の谷(U字型になり、斜線部分で表示されている部分です。)が西から本州上を通過しそうです(正渦度移流域に入るわけですね。)
このため、東風が非常に強まって東側に開いた斜面に吹き付ける、北日本の太平洋側ではは勿論、非本会側の広範囲でも大雪となる恐れがあります。
また、10日は本州上空5500m付近が正渦度移流域(平たく言えば、雲が発生・発達しやすい場と言うことになります。)にあたりますし、引用図③(下側)より、上空1500m付近で、西~北西風がおおむね35ノット以上一部で40ノット以上と相強まりますから、日本海で発生した雪雲が、濃尾平野や西日本の各地(瀬戸内方面や、九州の西部や南部までも)の広範囲に流れ込んでくることが予想されますので、この方面では積雪となる恐れがありますね。
降雪による交通障害や、スリップ事故には、くれぐれもご用心!