ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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シーラ・ジョーダン・ピットインライブ(ゲスト・原朋直)に行ってきました。

2012年04月12日 10時57分48秒 | CD&コンサートレビュー

もう10日ほど前になりますが、

新宿ピットインに、シーラ・ジョーダン(vo)+ピータ・ミケリッチ(p)

を見に行ってきました。

トランペットの師匠である原朋直さんがゲストで出演するからです。

ピアノと歌だけのデュオにトランペットが載るという演奏、これはなかなかないし、

しかも和が師匠だし、ということで、このライブがあることを知ったのは前日ぐらいでしたが

無理やりスケジュールを調整して行ってきました。

 

いや、もう素晴らしいとしか言いようがありません。

ジャズノレジェンドと言えるような女性ボーカル、御年83、と自分でもMCでいってらっしゃいましたが、

ジャズの生き証人のような歴史を経て、まるで洗われたように、無邪気な幼女のような

天真爛漫さでジャズ、ビバップを心の赴くまま歌い、それらがすべてジャズとして天下一品という。

これはまさに孔子の「七十にして 心の欲する所に従って 矩を踰えず」の域。

ジャズを生きた人間のある境地を示しているのではないでしょうか。

 

ボーカルが素晴らしいのはもちろんです。83歳とは思えない声と、

83歳だからだせる味わいと。

しかしそれ以前に、存在自体がジャズ。MCがジャズ。

一曲終わって「ワンダフル、あなたたちお客さま、ワンダフル」そのままs'wonderfulの歌詞を歌い始め、

その歌のママMC。5歳の時はオペラ歌手を目指していたのよ、でも14歳の時にチャーリー・パーカーを聴いた、

それで私の人生は変わったの、だから私は、ビバップを歌う。このステージで、あなたたちのために。

とこれら全部歌。このあとパーカーのコンファメーションのボーカルバージョンをピアノを待たずに歌い始める。

もう、なんてかっこいいのだろう。

なんて粋なのだろう、なんてジャズなんだろう、なんてビバップなんだろう。

 

というわけで続きはまた書きます。

   

 

 

ポートレイト・オブ・シェイラ
EMIミュージックジャパン
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シーラ
ビデオアーツ・ミュージック
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