ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』<★★★☆☆>

2007年03月20日 15時38分06秒 | 映画レビュー
今回は1990年初頭へ広末涼子がタイムマシンでトリップするという劇場映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」をリコメンドします。
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『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』
[監]馬場康夫 
[脚]君塚良一 
[出]阿部寛  広末涼子  薬師丸ひろ子  吹石一恵  伊藤裕子
劇団ひとり  小木茂光  伊武雅刀  森口博子 
2006東宝
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タイムマシンもの、といえば思い出すのはやっぱり「バック・トウ・ザ・フューチャー」?
それとも「戦国自衛隊」ですか? もしくは「時をかける少女」ですか?
今回のタイムマシンは、バブル期の1990年行き、しかもバルブだけに、
タイムマシンは洗濯機と、ちょっと洒落ているところが面白い。
『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』は
これだけ書いてもちょっとクスっと笑えるような、
タイムマシン系コメディ映画です。

まだロードショウ公開中なので、これから見ていただくためにも
筋を書くのははばかれますが、いや、なかなか面白い娯楽作品でした。
真面目に考えると「それでバブル崩壊は防げたのか?」などという
経済的なつっこみどころは満載なんですが、そういうタイプの映画ではなく、
17年前、という中途半端な昔を懐かしむための、映画と考えた方がいいでしょう。

17年前、1990年といえば、ユーロビートが全盛の時代、イカ天が始まった頃。
24時間働けますかとか(働けるわけがありませんが)鉄骨娘とかのCMが流れ、
ポケベル持ってる人がたくさんいました。
ワンレン、ボディコン、太眉毛だったお嬢様方、いましたね。
イタリアンなスーツのお兄様方とか。
当時のバブルは凄かったようです、特に六本木あたりではね。
ただ私の個人的なことを申し上げれば、非常にビンボーなバンドマンだったので
バブルの恩恵はありませんでした。
個人的にはストーンズの初来日に興奮していた程度でしょうかね。
そういえばストーンズのコンサートを全て見たいから、と豪語して
会社をスカっと辞めた先輩もいました。やはり景気が良かったんでしょう。

とはいえ映画の趣旨とは違うんですが、僕はこの映画を見て
逆に17年前と今の違いは、ファッションなどを別にすれば
しょせん携帯電話があったかどうか、
程度の違いしかないようにも思いました。
(携帯は映画の中でも重要な役割を果たします)
失われた90年代などともよく言われますが、
1990年から17年たった今、世の中があまり変わっていないとしたら、
それはいい意味では成熟した社会ですが、悪く言えば停滞しているわけです。
これは今の10代の若者などにとっては世の中は「閉塞」してるもの、
になってしまうなぁと、これまた映画の趣旨とは違うことを考えてしまいました。

ところでこの映画の楽しさはキャスティングにもあります。
ヒロインの広末涼子は、今まであまり意識していなかったですが、とても可愛かったですね。
薬師丸ひろ子が広末の母親役、というのは角川映画をよく見ていた私としては
ややショックは隠し得ないのですが、さすがの演技力でした。
そういえば「三丁目の夕日」でもお母さん役でしたね。
最近人気の阿部寛は若い頃の役と50代の役をやっていて
事実上一人二役という難しい役どころでしたが、コミカルないい演技をしてました。
そういえば阿部ちゃんは、あのバブルの頃に、メンズノンノのモデルで
デビューしたんではなかったかな……。
他にも劇団ひとりや、吹石一恵などが好演。
文句なしに楽しい「116分」が楽しめる映画だと思います。

バブルが懐かしいという、バブルの恩恵を享受した紳士淑女の諸氏はもちろん、
私のようにバブルに苦い思い出しかない諸氏、
そしてバブルをご存じないお若い貴方にも、
「バブルというお祭りはいったい何だったのか」を
感じていただくために、ぜひご覧いただきたい映画です。


映画「「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」
のオフィシャルサイトは以下です。予告編や上映劇場の情報がご覧いただけます。
http://www.go-bubble.com/index.html


バブルと言えば六本木、六本木といえばヒルズ。ということで
「おとなを、休む日」では六本木ヒルズのグランドハイアットのグランドシェフ、
ジョセフ・ブデさんに「マリネしたサーモンのパンフライ」を
教えていただきました。「料理を、楽しむ日」にありますので、ぜひご一読を。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/cuisine/029/index.html






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原宿「龍の子」のB-1は棒々鶏、A-1は麻婆豆腐、いずれも辛いが美味い

2007年03月20日 00時59分02秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
僕が勤めている会社は以前、といっても7年ほど前までですが、裏原宿にあったので、原宿は竹下通り出口側の四川料理店「龍の子」にはよく行ったものです。

いまは残念ながら美味しい店が少ない千駄ヶ谷、しかもホープ軒の隣に引っ越してしまい、なかなか出かけられないんですが(めちゃくちゃ遠いわけではないんだが)、時々素敵な女友達などと、意を決して出かける。というのも、あの棒々鶏と麻婆豆腐が旨いのでね、とても。

メニューはいつも見ない。というのも、メニューのA1とB1は麻婆豆腐と棒々鶏に決まっていて、それしか食べないからさ。棒々鶏の方が好きだな。棒々鶏のキュウリの量と辛さは日によって異なっている。夏場は辛い気がしたが、先日、まだまだ寒い3月だが、言ってみたら、痺れるぐらい辛かった。僕は辛いものは苦手なんだが、美味い麻婆豆腐や棒々鶏は、これが食えるんだなー。汗はダラダラになるけど。
夏場だけある、棒々鶏に麺が入った冷麺があって、これはまた、美味い。夏だけしか食べられないので、初夏と晩夏には必ず食べることにしているが、最近は食べてないなー。



ずっと前にここでやろう、といっている宴会も、お相手が多忙につきなかなか開催のめどが立たないわけですが、紹興酒と棒々鶏で、寛ぐ夕べってのも、いいよなーと思ってます。思い当たる節のある方、ご連絡下さいませ。

ちなみに、何気なく添えられている漬け物が、これまた旨いんですよ。飯がこれだけでかなり食えるという、食い意地の張った終わり方で失礼。これがそれです。


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