![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/b2/7d7688ddb62e45ef0bbac799f8d01125.jpg)
最近思うところあり、ミニマリストを目指して
半世紀にわたる荷物と人生の断捨離を行う所存なのだが、
捨てようと思って手にした、片岡義男のこの本は懐かしいことこの上ない。
学生時代、古本屋街に下宿していた。
100円で文庫本がいくらでも買えたので、
暇にまかせてよく読んでいたが
私は片岡義男が好きだった。
特に初期の物が好きで、
「人生は野菜スープ」が特別好きだったという記憶はないが、
読んでみれば完全に覚えてたのだった。
特に冒頭のいわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」の部分が好きで、
分けもなく歌舞伎町の映画館に平日昼間行ってみたと思ってみたものだった、実行はしなかったが。
さらに思いのほか影響を受けていると思ったのが、
女性のためにウドンを作るシーンと、逃避行のラスト。
女性のために何か作ってあげるのが好きだし、
駆け落ちには、深い憧れがあるが、
その素は「人生は野菜スープ」にあるんだなと気がついた。
ちなみにコピーライターの大御所であり、私が最も尊敬するコピーライターでもある秋山晶は、
片岡義男の文体に影響を受けたと言っている。
ロンサム・カウボーイあたりでは、実際ナレーションで片岡義男を起用していたのではなかったか。
いずれにしても片岡義男のタイトルは秀逸で
「人生は野菜スープ」なんて、キューピーマヨネーズの広告のキャッチコピー、そのものだよな。
http://www.advertimes.com/20150807/article200154/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます