ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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ジャズ理論と、ジャズ理論を超えて感じること。

2009年01月30日 15時35分54秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
ジャズ理論と、ジャズ理論を超えて感じること。

ヤマハ銀座アネックスで開講されている原朋直レッスンのジャズトランペットコースに通い始めて、すでに4年目かも知れない。四年でこんな物か、というラッパの実力が悲しいが、学んだ物はたくさんある。特にジャズ理論であり、また理論を超えていくインプロバイズの本質、といったところだろうか。ジャズ理論は文法に過ぎないので、上手な文章を書くためには必須であるが、書くべき内容はそこにはなくて、自分の中にしかないのであるわけだ。文法が無くても書くべき事、つまり表現したいことがあれば、それは可能なんだが、たとえばオバマの素晴らしい演説のように語ることはできず、叫び声だったり、凄く片言だったり、赤ちゃん言葉だったり、犬の雄叫びのようになってしまうだろう。それはもちろんアリだが、たとえばワンステージ二時間を叫び声だけで持たせるというのは大変だし(可能だが)、さらにいえばそれを毎日ステージでやるとなるとかなり演奏する方も厳しいのではないだろうか。



原朋直レッスンのジャズトランペットコース講義録のまとめは、こちらから。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94


自分で作曲をしたアドリブレッスンの後に、原朋直先生より以下のお話がありました。
以下、原さんのお話です。

メロディを作るときに、これはシャープナインスとか、フラットナインスだとかっていうことを考えるんじゃなくて感覚でやるのが対峙だって事がおわかりでしょうか。ジャズ理論っていうのは、感じを明確にするためにあります。だから、理論がわかるってのは、目的じゃないですから。感じるのが目的です。感じるっていうのは、直感を大事にするって事です。全部頭で計算をして音楽を作ることは出来ないからです。だから個性が生まれるんです。
インプロビゼイションの時に誰それのフレーズを使ってはいけない、と言っているのもそういうことです。自分の感覚を使わないってことですからね。

で、感じるってことですけど、こういう勉強の前はもっと「感じ」を大事にやっていたと思うんです。天真爛漫に。でもダイアトニックのコードがあり、ノンダイアトニックのモーダルインターチェンジとか、セカンダリドミナントがあって、ノンダイアトニックである、でも転調ではない、みたいなことを頭で判ったからってソロがうまくいくかっていうとそういうわけではなくて、むしろ、なんだかややこしくなっちゃう。ドナ・リーって全然転調していないですから。でもコードを知った途端にこれは偽終止であるとか、いろいろ気になってしまう。だからこれは気をつけてください。聴いた感じが自分にとってカッコイイとか、かっこ悪いとか、へんてこりんとか。そういうことを最も大切にしてください。



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰してます。 (ひろぼん)
2009-01-30 23:59:00
大変お久しぶりです。

嫁さんがホルンを復活させたので、僕もTpを復活させてみようと思ってます。

今回は、我流でなく先生につこうかなって・・・。
でも、原さんのレッスンが受けれるなんて良いなぁ・・。

京都なんかじゃ、ありえない話です。
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