ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

腹式呼吸とアメリカの学生吹奏楽と日本の学生吹奏楽と。

2009年05月27日 23時55分50秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
原朋直レッスンのジャズトランペットコース講義録の定期便です。

ヤマハ銀座アネックスで開講されている原朋直レッスンのジャズトランペットコースに通い始めて、すでに4年目です。

時々ですが、レッスンの時に話していただける、非常に示唆深いお話をお裾分けしています。

今回は腹式呼吸=エアサポートについて。
管楽器奏者なら誰もが気になる、腹式呼吸についての貴重なお話をお裾分けしたいと思います。

原朋直レッスンのジャズトランペットコース講義録のまとめは、こちらから。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94

アメリカの学生の吹奏楽とか、もう涙が出るほどへたくそなんですね。もうひどいです。でも中でいい音を出して演奏者になってくる人も出てくるんです。

何をやっているのかというと腹式呼吸、エアサポートを徹底的にやるわけです。二年や三年でできるわけないですから。そのかわりこれができてくると、その後、ものすごくいい音が出ます。

日本の吹奏楽は、とにかくビシッと揃えて音を出すわけです、どんなことがあろうと。顎関節症になろうが、唇が三年でつぶれようが。

ここからはイケヤの私見です。
高校野球もそう思うけど、とにかく「勝つ」ために連投させて、その後プロ野球選手になってから早い時期に肩を壊してしまったり、ブラスバンドでも名門に入ると厳しすぎと卒業したら楽器はもうやめてしまったりすることが多いと思います。

でも、中学や高校の3年間、6年間なんて、その後の音楽人生にとってはほんの手始めの部分で、そこで完成度を求めたってしかたない、むしろ、結果を求めるよりも、楽しみ方を知る、それと同時に徹底的に基本をたたきこむ、下手でもいいから、焦る必要はない、という視点が大事かと。

腹式呼吸って、わかったふうにおもっていたけど、2年や3年じゃ身に付かないぐらいのものらしい、ってことが、長くラッパを吹いていて初めて気づきました。

原先生によればさまざまな習得方法、メソッドがあるそうなので、自分に合った方式で、腹式呼吸(英語でエアサポート)を身につけていきたいものです。

エビデンス・フォー・マイ・ミュージック
原朋直(tp), 緑川英徳(as), 吉田桂一(p), 上村信(b), 井川晃(ds)
キングレコード

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憂鬱と官能を教えた学校

河出書房新社

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デイヴ スチュワート
リットーミュージック

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改訂版 ポピュラー音楽に役立つ知識

シンコーミュージック

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ジャズスタディ 渡辺貞夫

エー・ティ・エヌ

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オー・ブラザー! をDVDで見ました<★★★★☆>

2009年05月27日 15時49分52秒 | 映画レビュー
オー・ブラザー! [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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映画館でも見たのだが、思い立って昨夜、夜中からDVDで見てみた。

やっぱり最高だ。
ジョージ・クルーニーは、こういう軽妙で知的でちょい悪だけど、心根はいい、という演技をするとピカイチだな(ってニッチすぎるか)。ちょっと宗教的な救いの概念もあって深みがあるが、とにかく全編面白くて面白くて、楽しい。

ま、なんといってもジョージ・クルーニーがメインで歌う、ずぶぬれボーイズの曲が最高だ。伴奏は悪魔に魂を売った黒人、ってロバート・ジョンソンじゃん(業界ではロバジョン)が伴奏で、カントリータッチで3人が歌う。いい曲だ。

ほんと、この映画にはカントリーとブルースが溢れている。

そういえば、カントリーとブルースってのは、相性がいいってのを教えてくれたのは、Rythm, Country & BluesというCDを教えてくれた水谷カメラマンである。ありがとうございます。ちなみにジョージ・クルーニーは、ローズマリー・クルーニーと親戚関係だそうだよ。びっくりだ!

みなさんこのアルバムです。お薦めですよ。

リズム,カントリー&ブルース

MCAビクター

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「クラウドソーシング」を読んだ

2009年05月27日 08時08分47秒 | レバレッジリーディング
クラウドソーシング 世界の隠れた才能をあなたのビジネスに活かす方法
バリー リバート,ジョン スペクター
英治出版

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クラウドコンピューティングについて調べていたんだが、クラウドコンピューティングのクラウドはcloudで雲の意味。ネットワークの向こう側に、アプリケーションやデータがあるという潮流のことだった。が、クラウドソーシングのクラウドはcroud soucingであって、日本語に訳すと衆人の智恵、なのであった。

って、
クラウドちがいや!


とはいえ、大変興味深く読んだ。どっちのクラウドも、今後のパソコン、ネットの近未来を示すワードだろう。

クラウドソーシング、オープンアーキテクチャー、オープンソース。
ウィキペディアとか、リナックスとか、シュガーCRM(顧客関係管理)。

たとえばアマゾンは、多額のコストをかけて構築したデータベースを公開したし、PMIオーディオというメーカーは、新米ユーザーの疑問に古株ユーザーが答えるという仕組みを作った。ミキサーの開発にもクラウドの声を生かしている。

イーベイ、日本ではYahoo!オークションなどのサイトも、もちろんクラウドなんだろうが、驚くべき事にこのオークションという仕組みは、資金調達にも利用されているようだ、プロスパー.comとかゾーパ.comといったところでは、資金を必要とする人と貸す人が、利率、返却時期、借りてのリスクなどを勘案して仲立ちをする、ということらしい。これでは銀行ですらネットに駆逐されてしまうかも知れないな。

不動産屋さんと話すことが最近あるが、情報を業界で秘匿することが利益の源泉となっているビジネスは、今後厳しいね。ビジネスのルールはかわりつつある。情報は徹底的に開示され、ネットの市民たちはその代償として?無償で他の人に手を貸すことを厭わない。リナックス、オープンオフィスなどは、それを体現しているのではないだろうか。

末尾に書いてあった「社員たちはインフラや資源を起業に依存しなくなり、独自の作業空間が無形の労務を提供するようになるだろう」というのが、新しい仕事の仕方になるかも知れない。