ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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ポールサイモンの新譜「サプライズ」でサプライズ人事が!

2006年07月13日 10時12分09秒 | CD&コンサートレビュー
すばらしい! ポールサイモンの新譜。声や歌の変わらない凄さと、サウンドの新しさへの執拗な追求はすごい。ここでのサプライズ人事はなんといってもプロデューサーにあの、ブライアン・イーノを登用したことだろう。イヤー驚きですね。

ブライアン・イーノといえば、アンビエント系、環境音楽の大家であって、昔はイーノの「家具としての音楽」「壁のタペストリー模様のような音楽」という音楽のあり方の提示に対して激しくショックを受けた思い出がある。たぶんmusic for airportとか、discreat musicの頃だ。

しかしブライアン・イーノはロックバンドをプロデュースして、大バケさせる大家でもあり、僕が知っている範囲でも、ロキシーミュージック(たぶん)、Talking HeadsのRemain in Light、U2のUnforgettable Fire、もちろんU2のジュシアツリー。
そのイーノがポールサイモンとがっぷりヨツで組むわけで、これが面白くないわけがない、聴いてみると、やっぱり面白い。あくまでポール・サイモンの世界なのだが、いろんなところにイーノらしさが充満しており、コード感を希薄にするアプローチや空間を生かしたディレイ処理など。それにしても、このドラムはとてつもなくカッコイイ、と思ったら、スティーブ・ガット先生であったわけですが。

時代を批評しつつ、かろやかに音の最先端に遊ぶ大御所、それが、ポールサイモンかも。ポール、今でもあの、セントラルパークでのサイモンとガーファンクルの再結成ライブで弾いていた、ヤマハの黒いギター(ピックガードは白)は使ってますか? そして愛していると言ってくださいますか by あべしずえ。