ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

アウトドアーに思うこと(1)

2010年05月30日 21時34分08秒 | Weblog
「子供は外で遊んでこ~い」
「いつまで遊んでいるんだ。早く家に帰ってこなきゃだめじゃないか」
そんな相反するような言葉をよく言われたものだった。

幼稚園の頃、家の近くに「小倉山」と呼ばれる小さな山があった。
(その後引っ越した)
30分もあれば山頂まで行け、山頂からは町並みが一望できた。
当時「ペットボトル」などというものは無く、「缶ジュース」は子供の小遣いでは高価で買えなかった。
「キンカン」と呼ばれる小さな柑橘類を数個ポケットに入れ、近所の友達と何度も登った記憶がある。
山頂に着いて腰を下ろし、苦いキンカンを食べ、その種をどこまで飛ばせるか競ったものだ。

家から数分の所に建築資材置き場があった。
ガキ共にとっては最高の遊び場であり、その中でも「コンクリートブロック」が背丈の何倍もの高さに積まれている箇所があった。
至るところブロックの高さが違い、その凹凸を利用した部分は絶好の「秘密基地」的存在だった。
崩れれば危険などという意識はほとんど無く、「敵が攻めてきたぞー! 撃てぇ~!」
地球防衛軍だったが騎兵隊だったか忘れたが、○○ごっこをするには最適な遊び場となっていた。

もう一箇所忘れられない遊び場があった。
歩けば1時間はかかっただろうか。
通称「インディアンの山」と呼んでいた。
関東ローム層の地層がむき出しになった場所で、テレビで見ていた西部劇の風景にどことなく似ていたところから付けた名前だった。
もちろん正確には似ても似つかないのだが、子供の視点にはそう見えたのだろう。
そこでも「インディアン対騎兵隊」のおきまりの遊びをした。

部屋の中でも遊んだ記憶はある。
しかしすぐに思い出されるのは屋外で遊んだこと。
今では秘密基地跡には家屋が建ち、インディアンの山は整地され道路が通っている。
残っているのは「小倉山」だけだ。
山頂へのルートは忘れてしまったが、自分にとってのアウトドアーの原点に何十年かぶりで行ってみたいと思う。

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