ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

長岡へのひとり旅:栄涼寺

2018年03月11日 18時34分45秒 | Weblog
長岡駅から徒歩で約15分ほどの所にある「栄涼寺」。
以前一度だけ訪れたことのあるお寺ではあったが、記憶は今ひとつ曖昧だった。

傘をさしてほぼ線路に沿った道を歩いた。
前回はバイクだったこともあり、周りの建物や景色はあまり記憶にないが、今回はゆっくりと街並みを確かめるようにしながら歩いた。

お寺はすぐに分かった。
境内に入り一応おことわりを一言入れてから墓所へと進んだが、なにぶん雪が深く思うように歩けなかった。
「今日はこんな所ばっかりだな(笑)」
そう思いながらも足取りはいたって軽い。
何故なら気ままなひとり旅で、しかも歴史探訪だ。
それなりにテンションは上がっている。


長岡藩主牧野家の墓所。

幕末の藩主であった「牧野忠雅」は、歴史上そう大きく取り上げられることのない人物ではあるが、なかなか先賢の目があり、人を見る目も持っていたと思える。
頭でっかちで保守派だらけの藩内にあって、まだ身分の低かった継之助の藩政改革論に注目したというだけでも、あの時代においては聡明な藩主ではないだろうか。


河井家、そして継之助の墓所。


途中で購入しておいた線香に火を灯し、暫し佇んで両手を合わせた。
この後予定している「河井継之助記念館」へ向かうその前にここへ来たのには訳があった。
降雪状況が厳しくなってきていることも理由の一つだが、自分なりに彼の人となりは知っているつもりであり、北越戊辰戦争についてもそこそこ本を読んでいる。
「先ずは慰霊を」と考えての行動だった。

栄涼寺に向かう時は駅の東側の細い道を歩いてきたが、帰りは西側の大きな通りを駅方面へと向かった。

まだ少し駅から離れていることもあってか、大きなビルなどはないが旧商店街っぽい感じの通りに出た。
するとすぐ目に入ってきたのがアーケードと言えばよいのか分からないが、雪よけの為の屋根だった。


木製のもので、やや歴史を感じる作りとなっていた。
これもまた雪国ならではのものであろう。

雪は更に激しく降り注ぐようになってきた。
明日の帰りがちょっと心配になった。